ここがポイント!
☆カボベルデ&ガンビア ☆ 奴隷貿易の拠点と中継点を訪ねる☆
西アフリカに、不思議な国が二つあります。
国の三方をセネガルに、もう一方を大西洋に包まれた国=ガンビア。
そしてガンビアの国土の中央を、大河ガンビア川が悠久の時を運ぶ・・・
アフリカ大陸の沖合に浮かぶ、最果てのアフリカである島国カボベルデ。
15世紀までは無人であった旅情あふれる美しいサンチアゴ島と石畳の首都プライア・・・
この旅では奴隷貿易の拠点となったガンビアと、船で新世界に送られる奴隷が最後に立ち寄った航海の中継点カボベルデを訪れます。
今回の旅では、カボベルデに植民地を築いたポルトガルがアフリカ大陸に持っていた都市でモロッコにあるエル・ジャディーダも訪れます。
平原由美香: トモ、ついにカボベルデが登場したね。待っていたよ、この時を。
平原朋美: せっかくだから、日本との繋がりも調べてみたいよね。
平原由美香: セントヘレナでは榎本武揚が“航海日誌“を廃棄しようとしたらしいけど。
平原朋美: 15世紀だったら、シダーデ・ベーリャを見た人が泉州・堺に来てたかもね。
平原由美香: ガンビアでは奴隷の集積地と貿易港を見て、カボベルデでは中継点。
平原朋美: 中世から近世にかけて、日本は想像以上に世界に触れていたんだろうね。
平原由美香: 三好長慶や織田信長、豊臣秀吉は堺から世界情勢を収集したんだね。
平原朋美: そしてもうひとつの楽しみはガンビアのストーンサークル!
平原由美香: こうしてみるといろんな魅力が詰まった、恵方巻きのような国々だね♪
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≪カボベルデの紹介≫
アフリカに島国はいくつあるでしょう。
大西洋とアフリカ大陸の両方に領土を持つ赤道ギニア、ギニア=ビサウ、ケニア、タンザニア、モザンビーク、南アフリカなどは除外するとして・・・
領土の周囲をすべて海に囲まれた国は・・・マダガスカル、モーリシャス、セイシェル、コモロ、サントメ=プリンシペそしてカボベルデ。以上の六カ国が正解です。
今回訪れるカボベルデは、大西洋上に点在するバルラヴェント諸島とソタヴェント諸島からなる島国で、アフリカ大陸の西の沖合いのマカロネシアに位置しています。
北にはスペインのカナリア諸島、南にはかなり離れて英国領のセントヘレナ島やアセンション島があります。
この島は1456年(日本では康正2年。後花園天皇の御代。室町8代将軍・足利義政の治世。太田道灌が江戸城を築く前年)、そして1460年(日本では長禄4年。同じく後花園天皇の御代で8代将軍・足利義政の治世)にポルトガル人の冒険家た来たときはまだ、無人であったと言われています。
その後、1462年(日本では寛正3年。後花園天皇の御代から後土御門天皇の御代に。室町幕府は8代将軍・足利好間瀬の治世)からポルトガル人による植民がはじまり、リベイラ・グランデ(いまのシダーデ・ベーリャ)にヨーロッパに於ける熱帯で初めての植民地の基礎が築かれました。
その後の奴隷貿易の時代には、アフリカ大陸と南米とを結ぶ海上の中継点として栄えました。このポルトガル領時代は、1975年(日本では昭和50年)7月5日まで続き、独立しました。首都はサンチアゴ島のプライアに置かれています。
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<観光のみどころ>
シダーデ・ベーリャ: 世界文化遺産。
1462年よりポルトガル人による植民が進み、ヨーロッパに於ける熱帯で初めての
植民地となった。古くはリベイラ・グランデと呼ばれていたが、やがて他の島の
同名の街と区別するため、シダーデ・ベーリャと呼ばれるようになった。
1770年(日本では江戸時代の明和7年。歴史上最後の女帝である後桜町天皇から
後桃園天皇へと御代が移り、江戸幕府10代将軍・徳川家治の治世)にプライアへの
遷都で首都でなくなるまで、カボベルデの重要な拠点として栄えた。
世界文化遺産に登録される基準となった史跡は、奴隷を行きながら獄門にかけた
獄門台 (Pelourinho) とレアル・デ・サン・フィリペ要塞。要塞からはかつては首都で
あったシダーデ・ベーリャの全貌が見られる。
サンチアゴ島の景観:
サンチアゴ島は、櫛の歯のような山々や、折り重なるような山と谷の景観がみごと。
荒涼とした大地や、緑あふれる山地など、小さな島ながら、絶景が楽しめる。また
タラファルの海岸は、風光明美な海岸として知られている。
首都プライア:
1770年にシダーデ・ベーリャから遷都されて以来、カボベルデの中心として栄えて
いる。坂の多い街で、石畳の道と、ポルトガル(南欧)風の建物が近世の景観を醸し
出している。ポルトガル料理を出すレストランなどもわずかながら、ある。
≪ガンビアの紹介≫
2014.01.25 ジャンジャンブレーの宿を変更しました。
より、アフリカらしい、野趣あふれるロッジになります。
・平原由美香: バード・サファリは大きなツアー会社に押さえられ、取りづらいらしい。
・平原朋美: かえってアフリカらしくていいじゃないの。
・平原由美香: まさに怪我の功名だね。料金も少し安くなるよ。
西アフリカの地図を見ると、アフリカ大陸の西のはずれにセネガル共和国が位置しています。ガンビアは、そのセネガルの国土の中に、まるで間借りでもしているかのように、細長く東西に伸びた国。この国は米国の作家アレックス・ヘイリー氏の著書“ルーツ”で一躍有名になりました。そう、ガンビアのジュフレ村はヘイリー氏の遠いご先祖様であるクンタ・キンテの故郷なのです。奴隷としてアメリカに売られたクンタ・キンテの壮絶な物語は、凄惨な西アフリカの奴隷貿易史を世に知らしめました。ガンビアに於ける奴隷貿易の拠点のひとつは、いまは世界文化遺産の『クンタ・キンテ島および関連遺跡群』として知られています。ジュフレ村とクンタ・キンテ島は、首都バンジュルやリゾート地からの日帰りツアーで行くことができます。ガンビアは自然の美しい国です。数多くのバード・ウオッチャーや、エコ・ツーリストがヨーロッパからこの国を訪れています。ガンビア川に沿って上流に行けば、この国の美しく雄大な自然は更に深みを帯びてゆきます。ジャンジャン・ブレー(ジョージタウン)のロッジで一夜を過ごせば、この国の自然の懐の深さを感じることができるでしょう。不思議なワスやケル・バッチのストーン・サークルを見て歴史の謎解きをするのも楽しみの一つ。旅が終わる頃、この国の「意外な大きさ」に驚くことでしょう。
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<観光の見どころ>
セネガンビアの環状列石: 世界文化遺産。
セネガルとガンビアの両国にまたがり、点在する環状列石(ストーン・サークル)。
西アフリカでは最大規模の石像遺跡。発掘調査により、王侯貴族の墓標であることが
判明しています。今回は、有名な3つのストーン・サークル 『ケル・バッチ』、『ワス』、
そして『ラミン・コト』の三カ所を訪れます。
ジャンジャンブレー: ガンビアの古都
英国植民地時代に建設されたコロニアル・タウン。ガンビア川の中州にある町で、
古い植民地時代の家や倉庫、奴隷収容所などが残されています。
ガンビア川を遡り、この国の東部を訪れると、ガンビア川の川中に『マッカーシー島』という島がある。この島の上に東部最大の村『ジャンジャン・ブレー(いまでもジョージタウンの呼び名のほうが通りがよい)』がある。村自体にはこれといったみどころはないが、ここはバード・ウオッチングや、謎の遺跡ストーン・サークル訪問の拠点となっている。リゾート地区からのツアーでは、ホテルを建ってジャンジャン・ブレーを訪れ、郊外(ガンビア川北岸)にある有名な『ワスのストーン・サークル』を観光し、ジャングルの中のロッジまたは民宿に泊まり、アフリカ料理を食べて『アフリカの田舎での一夜』を満喫する。ストーン・サークルといえば、ジャンジャン・ブレーのすぐ近く(北岸)にも『ラミン・コト』、また、ガンビア川を下ったところには『ケル・バッチ』と呼ばれるストーン・サークルがある。どれも王墓であるといわれている。歴史に興味のある方には一見の価値がある。川に出ればカバに出会える可能性がある。 |
クンタ・キンテ島: 世界文化遺産。奴隷貿易の関連史跡が周辺に点在
ガンビアといえば“ルーツ”、“ルーツ”といえば『ジュフレ村』。ガンビアを訪れるアフリカ系米国人観光客の多くが訪れるというから、小説の影響力の強さがうかがわれる。ガンビア川北岸にあるこの村には『“クンタ・キンテの居住区(コンパウンド)”と呼ばれる家』をはじめ、奴隷船でアメリカに連れ去られた人々が暮らしていた居住区といわれる家が並んでおり、かなり観光化されてしまったのは否めないが、ガンビアに於ける奴隷貿易の時代を偲ぶことができるかもしれない。ジュフレ村の西には『アルブレダ村』がある。こちらには17世紀にフランス人によって建てられた『“ファクトリー”と呼ばれる、城壁で囲まれた奴隷の拘留所』が残されている。ジュフレ村の南、ガンビア川に浮かぶ『ジェームス島』はガンビアに於ける奴隷貿易の拠点となった島。『ジェームス砦』という、1650年に築かれた砦が残っている。砦は築城されてから数奇な運命を辿り、英国、フランス、オランダや奴隷の密売を生業としていた海賊などに支配された。フランスによって2回、事故によって1回破壊された砦は、その都度再建され、1820年まで海外に連れ出されるまでの奴隷を拘留しておく場所として使用された。『ジェームス島および関連遺跡群』はユネスコの世界文化遺産に認定されている。 |
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