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2021(令和3)年02月24日(水)
『鬼滅の刃』ゆかりの地めぐり

第2回
蟲柱・胡蝶しのぶの誕生地とその周辺
『鬼滅の刃』登場人物ゆかりの地(その2)
ここがポイント!


『鬼滅の刃』ゆかりの地めぐり

 

 竈門炭治郎 竈門禰豆子(*1)
 我妻善逸 嘴平伊之助 栗花落カナヲ 不死川玄弥
 冨岡義勇 
胡蝶しのぶ 煉獄杏寿郎(*2) 宇髄天元 時透無一郎
 甘露寺蜜璃 伊黒小芭内 不死川実弥 悲鳴嶼行冥
  作中での竈門禰豆子の禰は、正しくは【ネ】+【爾】となります。
  作中での煉獄杏寿郎の煉は、正しくは【火】+【東】となります。


 ・実施月日: 2021(令和3)年2月24日
 ・関連人物: 
胡蝶しのぶ(こちょう しのぶ)
  ・階 級: 柱(蟲柱)
  ・呼 吸: 蟲の呼吸
  ・誕生日: 2月24日
  ・年 齢: 18歳(アニメ第1話の開始時は16歳ぐらい)
  ・身 長: 151cm
  ・体 重: 37kg
  ・出身地: 東京府 北豊島郡 滝野川村
  ・趣 味: 怪談話
  ・好 物: 生姜の佃煮
  −−−以上は公式設定ーーー
  ・性 格: 笑顔で人に優しく、鬼に厳しく接する。薬学の研究をしている。
       力が弱いために柱で唯一鬼の頸を斬れない代りに毒の刃で突く。
  ・服 装: 隊服。羽織は蝶の羽を思わせるデザイン(姉の形見)
  ・あだ名: アオイやきよ、なほ、すみに「しのぶ様」、カナヲには「師範」と呼ばれる
  ・活 躍: 那田蜘蛛山で「姉」を撃破。珠世と協力して鬼を倒す薬品を開発する。
       無限城で上弦の弐「童磨」と交戦するも敗死。しかし体全体に致死量の
       700倍藤の毒を巡らせており、彼女を吸収したことで童磨の体が崩壊。
       しのぶと縁の深いカナヲと伊之助が共同戦線で童磨を討伐、仇をとる。
  ・終 末: 死後、姉・カナエ、両親とあの世で再会。現在はカナエと女子高生に転生。
  ・設 定: 両親と姉がいたが両親が鬼に殺され、悲鳴嶼行冥に助けられる。その後
       鬼殺隊に姉妹で入隊。姉は花柱となり、蝶屋敷を拝領。人買いに曳かれる
       カナヲを救出し蝶屋敷に住まわせる。姉妹は蝶屋敷に家族を鬼に殺された
       アオイ、きよ、なほ、すみも引き取った。当初は短気で意のままに行動する
       性格だったが、姉が亡くなった後、姉の好きだった笑顔を絶やさないよう
       かなり無理をしていた様子。蝶屋敷を姉から引き継ぎ、蟲柱に就任した後、
       「鬼とも仲良くする」と口にはするが、鬼に人を殺した分の苛烈な拷問を
       行い、それで禊した上で仲良くするという意味。誰にでも優しい炭治郎に
       「鬼とも仲良くする」という自分の思いを託す。炭治郎たちの二番目の師。
       任務では水柱・冨岡義勇と度々組むが、彼をいじることが多い(ぎゆしの)

 
 ※胡蝶しのぶは、公式設定では滝野川村の出身とされています。
  江戸時代には旗本の知行地や寺社領が入り組んだ複雑な行政地区でした。
  東京が東京府であった時代、豊多摩郡に存在していた滝野川町の前身が、滝野川村です。
  明治22(1889)年5月1日、市制・町制の発足により滝野川村が発足します。
  上中里村・中里村・田端村・西ヶ原村の全域と、滝野川村の一部、十条村の一部が合併し、誕生しました。
  大正2(1913)年10月1日、滝野川村が町制を施行し、滝野川町となりました。
  
 ※当時の滝野川村は、広大な範囲であったことが判ります。
  架空の物語の人物なので、胡蝶しのぶがどこで生まれたのか細かい設定はありません。
  今回のウオーキング・ツアーでは、見どころが比較的多く、安全に歩ける場所を歩きます。
  隣接する王子の飛鳥山には、2021年の大河ドラマの主人公・渋沢栄一に関する施設があります。
  明治〜大正の建物の殆どは関東大震災や空襲で無くなっていますが、酒造工場が残っています。
  胡蝶しのぶがどんな町で生まれ、育ったか、歩きながら想像を膨らませてみるのも面白いと思います。




■必ず、お電話またはメールでお申し込み下さい■


『鬼滅の刃』聖地巡り
 <竈門炭治郎と鬼殺隊による、鬼舞辻無惨と配下の鬼の討伐のエピソード>


 『週刊少年ジャンプ』に2016年11号から2020年24号まで、205話にわたって連載された漫画『鬼滅の刃』。   
 吾峠呼世晴氏による所謂ダーク・ファンタジーに分類される漫画で、大正時代を舞台に、鬼に家族を殺され、   
 唯一生き残った妹・禰豆子を鬼にされた主人公の心優しき炭焼きの少年・竈門炭治郎が、鬼狩りが目的の    
 私的武装集団『鬼殺隊』の水柱・冨岡義勇に導かれ、鱗滝左近次の下で厳しい修行を積み、最終選別を経て   
 鬼殺隊に入隊。鬼となった禰豆子を連れ、家族の仇を討ち、禰豆子を人間に戻す為、鬼狩りの刃を振るい、    
 同期剣士である我妻善逸、嘴平伊之助、栗花落カナヲ、不死川玄弥らと共に、様々な人(鬼である珠世や    
 愈史郎も含めて)との出会いから幾多の事を学び、下弦・上弦の鬼との戦いを経て、家族を殺し、禰豆子を   
 鬼に変えた仇敵・鬼舞辻無惨を追い詰めてゆく物語である。テレビアニメ化され、更には劇場版アニメも
 公開され、興行成績日本一を達成した。また、舞台化もされ、舞台の続編公演が2021年に予定されている。
 本編は大きく分けて三つのパートに分かれる。

(1). 竈門炭治郎立志編

1. 序章: 竈門炭治郎が所用で留守中、家族が鬼舞辻無惨に殺される。三郎じいさん宅に一泊して翌日、
  炭治郎が帰宅すると、変わり果てた家族の姿があった。しかし、すぐ下の妹の禰豆子だけはまだ息が
  あった。治療のため麓の町まで禰豆子を運ぶ途中、鬼化した禰豆子に襲われる。そこへ冨岡義勇と
  名乗る剣士が現れ、鬼である禰豆子を斬ろうとするが、炭治郎は禰豆子を、禰豆子が炭治郎を守る
  姿勢を見せたことから、冨岡義勇は禰豆子を見逃し、炭治郎に狭霧山の鱗滝左近次を訪ねるよう導く。
  炭治郎は家族の仇を討つ為、そして禰豆子を人間に戻す為の手がかりを得る為、鬼殺隊への入隊を
  希み、鱗滝左近次のもとで二年間に及ぶ厳しい修行を積む。炭治郎の優しさに鬼狩りとしての資質を
  危ぶむ鱗滝は幾多の苛烈な試練を課すが、炭治郎は持ち前の身体能力と信念で師の水の呼吸を修得、
  大岩を両断するという最後の難題も、鬼に返り討ちにされ亡霊となった鱗滝のかつての弟子の錆兔、
  真菰の導きで突破、鬼殺隊入隊の為の最終選別に参加することを許される。鬼の棲む山にて七日間を
  過ごし、鬼を倒して生き抜くという最終選別では『手鬼』との激闘を制し生き残り、鬼殺隊に入隊する。
  最終選別の後、炭治郎と同期剣士の総勢4人は、日輪刀と隊服、連絡・監視用の鎹烏をあてがわれる。

2. 浅草: 炭治郎は禰豆子を伴い、鬼殺隊最初の任務で『沼の鬼』を征伐、次の任地である浅草へと赴く。
  嗅覚にすぐれる炭治郎は、浅草の地で家族が殺されて禰豆子が鬼にされたときと同じ匂いを感じとる。
  その匂いを辿り、鬼の始祖であり、家族の仇敵・鬼舞辻無惨と邂逅。人間に化けて人間社会に溶け込む
  無惨は傍の男を鬼に変え、雑踏にまぎれて姿を消す。炭治郎と禰豆子は同じ場所で、無惨と敵対する
  鬼の珠世(稼業は医師)と彼女の助手・愈史郎(珠世が唯一鬼化に成功した青年)と会う。珠世は無惨の
  存在と履歴、鬼を人間に戻す研究をしている旨を炭治郎に伝え、無惨の呪いを克服した数少ない鬼の
  禰豆子の血液と、今後倒す鬼の血液の採取を依頼する。そこに襲来した無惨の刺客『矢印鬼・矢琶場』、
  『手毬鬼・朱紗丸』と戦いとなり、禰豆子の活躍や珠世・愈史郎の協力で矢羽場を撃破。朱紗丸は珠世の
  思考を操る血鬼術(鬼としての能力)で無惨の名を口にしたことにより、無惨の呪いが発動、殺された。
  禰豆子は師・鱗滝左近次により、人間は守るものであり、鬼は倒すものであるという暗示をかけられて
  いたが、鬼である珠世、愈史郎を人として認識。炭治郎は珠世たちに協力することを約束し、別れる。
  炭治郎は以降の戦いで、倒した鬼の血液を採取し、珠世の猫・茶々丸を介して珠世に送ることとなる。

3. 鼓屋敷: 炭治郎は禰豆子の入る木箱を背負い、次の任地の鼓屋敷に向かう。道中、最終選別を共に
  通過した我妻善逸と再会。共に任地に向かうことに。善逸は惚れた女性に騙され、借金を負わされた
  天涯孤独の少年で、借金を肩代わりして引き取ってくれた桑島慈悟郎のもとで、雷の呼吸を学んだ。
  鎹雀を連れた善逸は雷の呼吸の壱ノ型しか取得できなかったことで自信喪失し、任務に怯えていた。
  炭治郎と善逸は鬼に攫われた清の弟・正一、妹・てる子と遭遇、彼等と共に鼓屋敷に到着する。そこは
  鬼を酔わし、血肉を食らえば強大な力を与える稀血(まれち)を持つ少年・清を巡り、鬼共が争っていた。
  炭治郎・てる子、善逸・正一は、鼓の音で空間を支配、攻撃する鬼『響凱(きょうがい)』の血鬼術で分断。
  『舌長鬼』と遭遇した善逸は極度の恐怖で昏倒後、睡眠状態で覚醒し、雷の呼吸・壱の型【霹靂一閃】で
  勝利。突如現れて、てる子を踏みつけにした猪の毛皮を纏う鬼殺隊の少年・嘴平伊之助は『肥満鬼』を
  我流の獣の呼吸で退治。炭治郎は技を駆使し響凱に辛勝する。先に外に出た善逸は、禰豆子の木箱を
  斬ろうとする伊之助から箱を死守する。聴覚に優れた善逸は箱の中身が鬼であることを知っていたが、
  炭治郎が箱(禰豆子)を「命より大切」と言っていたため、彼の友情に応える形で箱を守ったのだった。

4. 藤屋敷: 珠世から聞いた無惨の側近=十二鬼月の存在。元・十二鬼月・下弦の陸(六)の響凱を倒した
  炭治郎・善逸・伊之助は、かつて鬼殺隊に助けられ、鬼殺隊に無償で尽くす藤屋敷に身を寄せ、女主人の
  ひさという媼に世話になる。炭治郎の木箱の中身が女の子(禰豆子)であったことで、女性に目のない
  善逸は炭治郎に嫉妬して激怒するが、炭治郎の妹とわかり(鬼とは承知の上で)禰豆子に惚れてしまう。
  また伊之助は、ひさの作る天ぷらや、あたたかいもてなしに「ほわほわ(人間らしい嬉しい感情)」する。
  束の間の休息で英気を養った三剣士と禰豆子は、次の任地である那田蜘蛛山へと向かうのだった。

5. 那田蜘蛛山: 那田蜘蛛山は、蜘蛛の特徴を持つ血縁のない鬼共が、偽りの家族を構成し、縄張として
  いた。聴覚にすぐれる善逸は、那田蜘蛛山から聞こえてくる不気味な音に怖気づき、やむなく炭治郎と
  伊之助は善逸を置いて入山。そこでは鬼殺隊の先遣隊が、鬼の『母』の繰り出す糸に操られ斬りあい、
  壊滅状態であった。触覚にすぐれる伊之助は炭治郎に促され、獣の呼吸の極意で鬼の『母』の居場所を
  認識するが、『母』の操る急所である頸のない鬼に襲われ、炭治郎と協力しあい、それを撃退。伊之助の
  補佐で炭治郎が『母』を破り、『母』に山に十二鬼月がいることを聞かされる。善逸は蜘蛛の姿の『兄』に
  遭遇して恐怖で卒倒。眠ったまま覚醒して『兄』を退治するも、『兄』による蜘蛛になる毒で絶体絶命に
  陥るが鬼殺隊の蟲柱・胡蝶しのぶに救われる。伊之助は炭治郎と分断され、巨躯の『父』と対戦するが
  あわや殺されかけ、水柱・冨岡義勇に救われる。炭治郎は『姉』と『弟=累(るい)』と遭遇。十二鬼月は
  累で、他の『家族』は累の命で従わされている偽りの家族とを知る。十二鬼月・下弦の伍・累と対戦した
  炭治郎は窮地に陥るが、病死した父に学んだ【ヒノカミ神楽】、母の亡霊の呼びかけで覚醒した禰豆子の
  血鬼術【爆血】で応戦。最後は冨岡義勇に助けられる。『姉』を倒した胡蝶しのぶは、禰豆子を鬼と知って
  襲撃するが、義勇がしのぶを取り押さえ、炭治郎と禰豆子を逃がす。しかし、しのぶの継子(つぐこ)の
  栗花落カナヲが禰豆子を追い詰める。そこに鎹烏が飛来し、鬼殺隊の本部からの「炭治郎と禰豆子を
  連行するように」という命を全隊員に伝え、炭治郎と禰豆子は鬼殺隊本部に連れていかれるのだった。

6. 鬼殺隊本部: 栗花落カナヲの踵落しを食らい、昏倒した炭治郎は鬼殺隊本部で、隠(かくし=鬼殺隊と
  鬼との戦いの事後処理部隊)の後藤に起こされる。そこには鬼殺隊の最上位剣士である柱たちがいた。
  殆どの柱は「鬼である禰豆子を連れ鬼殺を行う」炭治郎の行為を「隊律違反」として処断すると言うが、
  恋柱・甘露寺蜜璃が「御館様の裁断を仰ごう」と進言。そこに現れた風柱・不死川実弥が禰豆子の箱を
  携え、日輪刀で箱ごと禰豆子を刺す。激怒した炭治郎は実弥と対峙、頭突を食らわせ、一触即発となる。
  そこに「お館様=産屋敷輝哉」が出坐し、柱たちは跪く。お館様の娘の一人が鱗滝左近次からの手紙を
  披露する。そこには「禰豆子が鬼になって以来、二年以上もの間、人を襲っていないことの事実と、もし
  禰豆子が人を襲った場合、炭治郎、鱗滝左近次、冨岡義勇が切腹する」と綴られていた。納得のゆかない
  実弥は鬼の弱点の一つである日光の当たらない座敷で禰豆子を刺し、自らをも傷つけ血を滴らせ、鬼の
  禰豆子を徴発するが、禰豆子は実弥を襲わず、人を襲わないことを証明した。炭治郎と禰豆子の存在は
  公認となり、戦いで負傷した炭治郎と禰豆子は胡蝶しのぶが引き取ることとなり、胡蝶しのぶの役宅=
  病院と道場を兼ねた「蝶屋敷」に運ばれる。去り際、お館様は炭治郎に「珠世さんによろしく」と伝える。

7. 蝶屋敷: 蝶屋敷へと運ばれた炭治郎と禰豆子は、しのぶが不在時に屋敷を切り盛りする神崎アオイに
  病室に案内され、善逸、伊之助と再会する。善逸は蜘蛛の毒により、手足が短くなっており、治療の最中。
  伊之助は元来自信家であったが、那田蜘蛛山で独力では一匹の鬼も倒せなかったことから自信を喪失。
  治療が一段落した後で、炭治郎、善逸、伊之助は、しのぶの命で、機能回復訓練を受けることになった。
  ところが、同期剣士でありながら、しのぶの継子の栗花落カナヲに太刀打ちできない。炭治郎は屋敷で
  働く三人の女の子『きよ』、『すみ』、『なほ』に、全集中の呼吸を四六時中行う(常中)ことで基礎体力が
  上がると聞き、鍛錬の末に、【全集中の呼吸・常中】を会得する。そして、しのぶに競争心を煽られる形で
  伊之助、しのぶ(女の子)の「一番応援している」という激励で善逸も、遅ればせながら会得するに至る。
  カナヲは貧困層の出身で、親の虐待の末に感情を喪失、人買いに売られ曳かれている途中、胡蝶しのぶ、
  かつて花柱であった姉・胡蝶カナエに救出され、蝶屋敷に引き取られた過去を持つ。感情のない彼女は、
  命令以外のことは、カナエに与えられた銅貨を投げて決めていた。また、しのぶは両親と、花柱であった
  姉・カナエを鬼に殺されて以来、姉の好きだった笑顔を絶やさない姿勢を続けていたが、鬼への憎悪が
  限界に達し、疲れていた。しのぶは「鬼と仲良くする」という姉の信念を炭治郎に託す。炭治郎は更なる
  努力の末、カナヲと互角に渡り合える力をつける。回復し、新たなる任務を告げられた炭治郎は、アオイ、
  カナヲ等に感謝する。アオイは、運よく最終選別には残ったが、恐怖で戦えなくなった自分は腰抜けだと
  落ち込む。炭治郎は「世話をしてくれたアオイは自分の一部なのでアオイの思いは戦場に持って行く」と
  いう。カナヲにはカナヲの銅貨を放り、「表が出たらカナヲは心のままに生きる」と言い、銅貨の表を出す。
  カナヲがどうして表を出せたのか問うと、炭治郎は「表が出るまで何度でも投げた」と優しく微笑んだ。
  しのぶの問診を受けた炭治郎は【ヒノカミ神楽】についてしのぶに尋ねるが、しのぶはその存在を知らず、
  炎柱の煉獄杏寿郎ならば何かを知っているのではと伝え、お館様に炭治郎たちの次の任地を杏寿郎と
  同じ『無限列車』にするよう進言。炭治郎は蝶屋敷の廊下で、最終選別で一緒だった不死川玄弥を見る。
  剣士として成長した炭治郎、善逸、伊之助は、きよ、すみ、なほ、冨岡義勇に見送られ、列車の駅に向かう。
  一方、無惨は累の敗北後、残りの下弦の鬼を居城・無限城に招集。上弦は百年、顔ぶれが変わらないのに
  下弦は入替りが激しいと非難、下弦の壱を残し全員を粛清。下弦の壱『魘夢(えんむ)』に指令を与える。

8. 無限列車: 炭治郎、善逸、伊之助、木箱に入った禰豆子は、乗客たちが消滅するという疑惑に包まれた
  無限列車に乗り込み、炎柱・煉獄杏寿郎と合流する。無限列車には下弦の壱・魘夢が乗り込み、車掌を操り
  全乗客を人質に取っていた。魘夢は、夢を見せて人を操る血鬼術を使う鬼であり、炭治郎、善逸、伊之助、
  杏寿郎は夢の世界に陥る。魘夢の操る車掌が切符(血鬼術を発動させる為の道具)を検札することで、
  乗客に醒めがたい夢を見せ、夢に取り込んだまま精神の核を破壊し、廃人にした上で食らおうとする。
  魘夢は人の不幸が大好きな異常性格の持ち主で、歪んだ性格を無惨に気に入られ、粛清を免れていた。
  炭治郎は失った家族と共に生きる夢を見せられ、善逸、伊之助、杏寿郎もまた、各々の醒めがたい夢に
  取り込まれていた。しかし、切符(術)を所持しない禰豆子が覚醒したことにより状況が変わる。炭治郎は
  夢そのものがギミックであるという、魘夢の血鬼術のカラクリに気付き、夢の中で自刃することで自我を
  取り戻し、目覚めることに成功。善逸、伊之助、杏寿郎もそれに倣って正気を取り戻す。魘夢は炭治郎に、
  夢と現実を逆転させ、実世界で自刃させるべく、家族に罵詈雑言を浴びせられる夢を見せるが、炭治郎は
  「俺の家族はそんなこと(罵詈雑言)は言わない」と否定。血鬼術の影響が少なかった伊之助も参戦する。
  劣勢になった魘夢は、列車と融合して急所の頸の存在をひた隠すが、禰豆子、善逸、杏寿郎に乗客全員を
  救出された上、炭治郎と伊之助の共闘により倒される。そこに上弦の参(三)・猗窩座(あかざ)が襲来する。
  杏寿郎と戦闘に入る。拳で戦う猗窩座は、戦いの最中、杏寿郎を好敵手と認め、鬼になり共に永遠に戦う
  よう呼び掛ける。杏寿郎は人の儚さも美学であると、それを拒否、己の職務を全うすると言い放ち、善戦
  するも致命傷を負う。日の出と共に逃げる猗窩座に対し、炭治郎は日輪刀を投げつけ、「煉獄さんは鬼に
  有利な闇の中で戦い、一人の死者も出さなかった。お前なんかよりずっと強い!」と絶叫する。杏寿郎は
  そんな炭治郎と、善逸、伊之助を三人を呼び寄せ、後事を三人に託し、禰豆子を鬼殺隊の一員として認め、
  父と弟、亡き母への想いを胸に息絶える。炭治郎たちはその姿に触発される。杏寿郎の戦死は鎹烏により
  柱たちに伝えられ、(かつての継子)甘露寺蜜璃は動揺するが、柱全員、上弦の鬼や無惨との戦いに向け、
  気を引き締める。炭治郎は重傷ながら煉獄邸に赴き父・槇寿郎(元・炎柱)、弟・千寿郎にお悔やみを述べる。
  槇寿郎は死んだ杏寿郎を罵倒し、炭治郎と喧嘩になる。千寿郎は炭治郎に兄の形見の日輪刀の鍔を託し、
  父に「お体を大切に」という杏寿郎の遺言を伝える。槇寿郎はそれを聞き涙し、元・炎柱の矜持を取り戻す。

(2). 鬼殺隊VS上弦の鬼編

9. 吉原遊郭: 無限列車の任務から四か月後、炭治郎等が療養する蝶屋敷に、元忍である音柱・宇髄天元が
  現れ、神崎アオイ、高田なほを連れ去ろうとする。アオイに助けを求められたカナヲは、最初こそは銅貨に
  頼ろうとするが、必死にアオイとなほの服を掴んで彼女等を助けようとする(カナヲの心の成長の一端)。
  実は吉原遊郭に鬼が棲みついているという情報の裏付の為、天元は三人のくノ一の嫁『雛鶴』、『まきを』、
  『須磨』を送り込んだものの、定期連絡が途絶えたことに異変を感じ、潜入捜査を行おうとしていたと知る。
  天元によって女装させられた炭治郎(炭子)、善逸(善子)、伊之助(猪子)は、吉原遊郭に赴く。吉原では、
  “ときと屋”に泣き虫の須磨、“荻本屋”に気丈なまきを、“京極屋”に人情に篤い雛鶴が潜入していたが、蕨姫
  花魁として吉原に百年以上棲みついていた上弦の陸『堕姫』に察知され、須磨とまきをは堕姫の血鬼術の
  帯に絡めとられて食糧貯蔵庫に監禁。異常を感知した雛鶴は忍の心得で服毒し、病を装って脱出しようと
  したが、堕姫に怪しまれ、進退窮まっていた。天元によって、炭治郎は“ときと屋”、善逸は“京極屋”、伊之助は
  “荻本屋”に潜入。炭治郎が潜入した“ときと屋”では、鯉夏花魁が炭治郎を庇ってくれるが、身請けの前夜に
  堕姫に怪しまれ、帯に捕まる。堕姫の潜伏する京極屋では、堕姫の正体に気づいた女将が数日前に転落死
  していた。善逸は禿を虐待する堕姫を詰って正体を看破され、帯に捕まる。やがて伊之助が食糧貯蔵庫を
  発見し、帯の中のまきを、須磨、善逸や遊女等を救出。上弦並に鬼化が進んだ禰豆子の活躍で堕姫を追い
  詰め、天元が堕姫の頸を斬るが、堕姫の体内から堕姫の兄・妓夫太郎が出現する。上弦の陸とは兄と妹で
  一体であった。劣勢となる炭治郎、善逸、伊之助、天元。しかし、天元に解毒され参戦した雛鶴の協力もあり、
  兄妹同時に頸を斬れば倒せると察知した天元の戦いの譜面にて逆転、遂に百三十年ぶりに上弦を討伐する。
  鬼の毒で瀕死となった天元を禰豆子の血鬼術【爆血】が救い、片目片腕を失った天元は潔く柱を引退する。

10. 刀鍛冶の里: 幾多の戦闘で疲弊した日輪刀を打ち直して貰う為、刀鍛冶の里を訪れた炭治郎。炭治郎は、
  刀匠・鋼鐡塚蛍が、度々日輪刀を駄目にする炭治郎に呆れ、二度と刀を打たないと宣言したので、直談判に
  赴いたのだ。炭治郎は里で霞柱・時透無一郎、恋柱・甘露寺蜜璃、同期剣士で風柱・不死川実弥の弟である
  不死川玄弥と再会する。無一郎の一家は杣人であったが、病気で母を亡くし、母の薬草を嵐の中に取りに
  行った父も事故で亡くなった。柱の中興の祖とも言える、始まりの呼吸の剣士の血筋である時透無一郎と、
  双子の兄の有一郎は、産屋敷あまね(お館様のご内儀)により鬼殺隊に幾度も勧誘されるが、兄・有一郎が
  頑なに拒否していた。そんなある日、時透兄弟の家を鬼が襲い、兄が殺された。兄は無一郎に厳しく接して
  いたが、実は無一郎を守ろうとしていたと知り、衝撃のあまり記憶障害となったまま鬼殺隊に入隊していた。
  甘露寺蜜璃は見た目からは想像できない、常人の八倍の筋力を持つ人物で、怪力、桃色と黄緑色の毛髪と
  いう異様な姿、尋常ではない食欲を持つ為にお見合いを断られたことで、添い遂げる殿方と、自分自身の
  居場所を見つける為に鬼殺隊に入隊したという。玄弥はかつて女手ひとつで兄弟姉妹を育ててくれた母が
  鬼にされ、兄弟姉妹を殺した際、に残った玄弥を守る為に兄の実弥が母を退治した現場を見て「人殺し」と
  詰ってしまったことを後悔し、兄に謝罪して和解する為に入隊した事が語られる。一方、刀鍛冶の里の少年・
  小鉄は絡繰技師として、戦国時代の伝説の鬼狩りを模した絡繰人形【縁壱零式】を整備し、炭治郎の稽古に
  協力する。実は、伝説の鬼狩りこそ、【ヒノカミ神楽】の原型となった【日の呼吸】の遣い手であり、炭治郎が
  亡父から受け継いだ【日の模様の耳飾り】とヒノカミ神楽を竈門家に伝えた人物であることが後に判明する。
  そこへ上弦の肆・半天狗と上弦の伍・玉壺が襲来。玉壺は刀鍛冶を襲い、記憶障害に喘ぐ無一郎を血鬼術に
  幽閉、炭治郎の稽古中に故障した縁壱零式から出た戦国時代の名刀を砥ぐ鋼鐡塚に傷を負わせるものの、
  構わずに砥ぎ続ける鋼鐡塚に圧倒された上、記憶を取り戻し、痣が発生した無一郎に撃破される。半天狗は、
  炭治郎、禰豆子、玄弥と対峙。分身術と血鬼術で圧倒するが、危機一髪のところで恋柱・甘露寺蜜璃が参戦、
  最強の分身・憎珀天を出現させる。憎珀天を本体と誤認した蜜璃は血鬼術の直撃を受け、走馬灯を見るが、
  炭治郎、禰豆子、玄弥に助けられ柱としての資質不足を恥じて涙するも、怒りを爆発させ、強大な血鬼術を
  斬り伏せる。蜜璃が憎珀天と戦う間、炭治郎、禰豆子、玄弥は半天狗の本体を発見。刀を半天狗に投げつけ
  丸腰だった炭治郎に、玉壺を倒した無一郎が、鋼鐡塚から砥ぎかけの名刀を奪って投げて渡す。日の出の
  激闘の最中、禰豆子は朝日を浴びてしまい、炭治郎は禰豆子を守るか、半天狗討伐かを迷うが、禰豆子に
  蹴とばされる形で半天狗の本体へと向かい、討伐。禰豆子は消滅せず、日の光を克服する。それと同時に
  簡単な言葉を喋れるようになり、一同は狂喜。この戦いで炭治郎は、無一郎と蜜璃の矜持と覚悟を心に刻む。
 
11. 柱稽古: 上弦との戦いで、伝説の鬼狩りたちに現れた痣が出現した炭治郎と無一郎、蜜璃。柱合会議で
  病が進行して寝たきりとなったお館様に代わり鬼殺隊本部を取り仕切る産屋敷あまね(ご内儀)によって
  痣の秘密が語られる。痣の出現した状況を問われる二人の柱。蜜璃は抽象的な表現しかできず、無一郎が
  冷静に痣の発生した状況を語る。柱の中軸で岩柱の悲鳴嶼行冥の提案で、柱稽古(柱が下の階級の隊士に
  稽古をつけることで隊士たちの資質向上をはかり、同時に柱は痣の発生を目指す為の稽古)を行うことを
  提案。しかし水柱・冨岡義勇は柱稽古を拒否。柱合会議(鬼殺隊の状態を共有し、鬼の情報を交換する為の
  会議)の場を退出してしまう。そうして始まった柱稽古で炭治郎たちは元音柱・宇随天元に基礎体力、霞柱・
  時透無一郎に剣技、恋柱・甘露寺蜜璃に柔軟訓練、蛇柱・伊黒小芭内に太刀筋矯正、風柱・不死川実弥に実戦  
  (風柱との稽古では実弥と弟・玄弥の口論に巻き込まれる形で炭治郎も風柱稽古を禁止じられてしまう)、
  岩柱・悲鳴嶼行冥に筋力強化の稽古をつけてもらい、鍛錬の積み重ねで更なる実力をつけてゆく。そんな折、
  岩柱のもとで稽古していた善逸に手紙が届く。何かにふっきれた善逸のただならぬ様子を見て炭治郎は
  心配する。善逸は「やるべきことが見つかっただけだ」といつになく厳しい表情と態度を見せつつ炭治郎を
  も励ます。お館様から「水柱の心を開いてほしいと」頼まれた炭治郎は、冨岡義勇から「実は最終選別の際、
  同期の錆兔に助けられ、鬼を一匹も倒さずに突破した」と聞かされる。その年の最終選別では錆兔ひとりが
  落命したが、錆兔によって他の鬼が倒された為、運よく最終選別を通り、その後は修行を重ね水柱となった
  ものの、自分には他の八人の柱と肩を並べる資格がないというのだ。義勇は炭治郎に、水柱にれと奮起を
  促すが、逆に炭治郎は義勇に、錆兔から受け継いだものはないか問う。その言葉により意識を取り戻した
  義勇は柱稽古を行うことを決意する。もう一人、蟲柱・胡蝶しのぶは、柱稽古に参加せず、継子のカナヲに
  姉・胡蝶カナエを殺した鬼の倒し方を伝授。漸く人の心を取り戻したカナヲは驚くべき計画を知るのだった。
  いつになく厳しい態度の師・しのぶを前にカナヲは動揺、必死に自分の考えを述べ、しのぶの壮絶な決意を
  覆そうとする(カナヲの心の成長の一端)のだが、蟲柱・胡蝶しのぶの決意は少しも揺らぐことがなかった。

12. 鬼舞辻襲来: 鬼殺隊本部=産屋敷邸に突如現れた無惨。倒しても倒しても掛ってくる鬼殺隊の殲滅を
  決意した無惨は、鬼殺隊の頭目であるお館様・産屋敷輝哉を倒すという。しかしお館様は、産屋敷一族と
  無惨が同族であると明かし、鬼の命は永遠だが人の想いも永遠であると語り、妻あまね・二人の娘と共に
  無惨を巻き込み爆死する。実は無惨襲来はお館様が仕組んだ罠で、無惨は居合わせた珠世により、彼女が
  開発した四種の薬を打ち込まれてしまう。更には産屋敷家の危機に、柱を中心とした鬼殺隊が集結。珠世は
  無惨に吸収されるが、既に愈史郎が鬼殺隊に協力しており、追い詰められた無惨は居城に戦いの場を移す。

(3). 無限城・最終決戦そして

13. 無限城(その1) 胡蝶しのぶ VS 童磨
  鬼の祖・鬼舞辻無惨の居城・無限城。そこは新たに上弦の肆となった鬼『鳴女』のかき鳴らす琵琶の音色に
  よって方向や部屋の位置が変化する空間であった。胡蝶しのぶは、姉を殺した上弦の弐『童磨』と対峙する。
  身体が小柄で手足が短く、体重の軽いしのぶは日輪刀で鬼の頸を斬ることができず、鬼の嫌う藤の花から
  作った毒で鬼を殺すという技術で柱になった人物である。那田蜘蛛山で蜘蛛の姉を倒したしのぶの毒も、
  童磨にはきかず、逆に肩先から肋骨まで斬られ、倒れてしまう。自分の体格や膂力の弱さに泣くしのぶを、
  姉・カナエの亡霊が厳しく激励する。しのぶは瀕死ながら奥義を出すが童磨には敵わず、駆けつけた継子・
  カナヲに指文字で童磨の秘密を伝えるも全身の骨を砕かれて死亡、蝶の髪飾り一つを残して吸収される。
  しのぶの戦死は鎹烏によって、新しくお館様になった産屋敷輝利哉と妹二人、鬼殺隊全員に伝えられる。

14. 無限城(その2) 我妻善逸 VS 獪岳
  善逸は自分を引き取ってくれた元鳴柱の桑島慈悟郎のもとで、兄弟子・獪岳と共に修行していた。獪岳は、
  雷の呼吸の壱ノ型しか使えない善逸を蔑み、事あるごとに苛めていた。しかし善逸は獪岳を慕い、その背を
  獪岳は、雷の呼吸をほぼ会得しながら、壱ノ型だけは取得することができなかった。孤児の獪岳は、幼少の
  頃、僧侶であった現岩柱・悲鳴嶼行冥の寺で世話になっていたが、寺の金を盗んだことを他の孤児たちに
  知られ、追い出された際に鬼に遭遇。行冥と他の子供たちを犠牲に自分だけ助かろうとした過去があった。
  その後、鬼殺隊士となった獪岳であったが、上弦の壱に遭遇、自分が助かる為に鬼となっていた。二人の師・
  桑島慈悟郎は責任をとり、介錯を付けずに切腹した。岩柱の修行中に手紙でそれを知った善逸は、師の仇・
  獪岳を自分の手で討ち取ろうと決意していた。血鬼術と雷の呼吸で攻撃を仕掛けてくる新上弦の陸・獪岳。
  善逸は怒りを糧に自我を覚醒させたまま戦い、努力で編み出した雷の呼吸・漆ノ型『火雷神』で獪岳を葬る。
  力尽きて落下する善逸を助けた愈史郎は、獪岳が鬼としての経験が浅かったので勝てた、一年後であれば
  返り討ちに逢っていただろうと語る。善逸は意識混濁の中、師の影に「お前は儂の誇りじゃ」と言われ、泣く。

15. 無限城(その3) 竈門炭治郎&冨岡義勇 VS 猗窩座
  炭治郎は冨岡義勇と共に上弦の参であり、煉獄杏寿郎を倒した猗窩座と遭遇。猗窩座は青年の姿をしては
  いるが、江戸時代に鬼となった古参の鬼。人間『狛治』であった頃、病身の父を救う為、薬を買う金欲しさに
  盗みを繰り返していた人物で、猗窩座の体の縞模様は、江戸時代での泥棒に対する刑罰のひとつであった
  入墨を髣髴とさせるものであった。奉行所に捕らわれた狛治を恥じて父親は縊死。失意の狛治は奉行所に
  江戸処払いに処される。貧乏を恨み、荒れる狛治に手を差し伸べたのは、素手で戦う武術『素流』の道場を
  営む慶蔵で、慶蔵は狛治の過去を知った上で自分の娘で病床につく恋雪の世話を命じた。狛治は献身的に
  恋雪の世話をし、恋雪に生きる希望を与えるに到る。慶蔵は狛治を恋雪の婿にと望むほど可愛がったが、
  恋雪に横恋慕した隣の剣術道場の息子によって、道場の井戸に毒を入れられ、慶蔵と恋雪は命を落とす。
  狛治は逆上し、隣の剣術道場の六十七人を惨殺して出奔、彷徨っているうちに無惨に誘われ鬼となった。
  猗窩座は拳で炭治郎と義勇を圧倒するが、激闘の末、痣の発生した義勇と、炭治郎が会得した『透き通る
  闘気』が逆に猗窩座を追い詰め、猗窩座の頸が落とされる。猗窩座は頸を再生して尚も戦おうとするも、
  人間であった頃の記憶がよみがえり、既に強くなる意義を失っていたことに気づき、再生を諦め、自害する。
  今際の際、亡霊となった恋雪が猗窩座に戦いを止めるよう語り掛け、猗窩座は人の心を取り戻し、号泣する。
  上弦の参・猗窩座の敗北と死は、上弦の壱である『黒死牟(こくしぼう)』と上弦の弐である『童磨』に伝わる。

16. 無限城(その4) 嘴平伊之助&栗花落カナヲ VS 童磨
  カナヲは、童磨の血鬼術に翻弄され日輪刀を奪われ、窮地に陥るが、伊之助が参戦。予測不能な二刀流の
  剣技で童磨に斬りかかった伊之助は、カナヲの日輪刀を取り戻すが、猪の被り物を奪われてしまう。さらに
  伊之助の面差しから、自分が営む宗教団体「万世極楽教」でかつて側に置いていた女・琴葉が伊之助の母と
  気づき、伊之助と母を蔑み、嗤う。伊之助の母は、童磨が信者の女性を喰らっている場面を見て童磨を詰り、
  逃げ出したものの、追いつかれ、伊之助をおくるみに包んで褌に姓名を記して崖から落とし、助けたという。
  童磨が記憶していた琴葉の歌う「指切りの歌」。伊之助はその歌をしのぶが歌ったことで、しのぶを親族と
  思っていたのだが、童磨がその歌を歌い、語ったことで亡き母の記憶がよみがえり、激しく童磨を憎悪する。
  伊之助は、胡蝶姉妹を殺されて童磨を憎悪するカナヲと共闘するが、童磨の血鬼術に翻弄される。しかし、
  鬼側の劣勢にその場を退出しようとした童磨の顔が崩れ始める。実はしのぶは自分の体内に貯め込んだ
  鬼にとっての致死量の70倍もの藤の花の毒を、自らを吸収させることで童磨に盛っていたのだ。すかさず
  視覚にすぐれたカナヲが花の呼吸の最終奥義『彼岸朱眼』で童磨の攻撃を躱し、頸に日輪刀を打ち込むが、
  手が凍てつき、刃が通らない。そこに伊之助が二振りの日輪刀をカナヲの日輪刀に飛ばし、押し込むことで
  童磨の頸を斬ることに成功する。かつて感情を失っていたカナヲは、カナエの死に涙を流せなかったことを
  悔いていたが、母を慕い泣く伊之助に共鳴、胡蝶姉妹を慕って泣く。しのぶの命で仲間を大切にしたカナヲ。
  それに報いるように現れた伊之助。共通の仇敵である童磨を討伐した二人は、手を携えて次の戦いに進む。
  憔悴した伊之助に肩を貸して歩くカナヲ。二人の姿は真に伊之助とカナヲの人としての成長の姿であった。

17. 無限城(その5) 不死川実弥・玄弥兄弟+時透無一郎+悲鳴嶼行冥 VS 黒死牟
  無限城の大広間。そこでは不死川玄弥、霞柱・時透無一郎が上弦の壱『黒死牟』と戦っていた。膂力不足で
  剣術が不得手な玄弥は日輪刀の他、銃と、鬼を食うことで一時的に鬼の能力を引き出す特異体質を利用し、
  戦っていた。黒死牟の回想により、かつて【ヒノカミ神楽】の源流である【日の呼吸】の遣い手で、戦国時代の
  伝説の鬼狩りが、黒死牟(人間であったときの姓名は継国厳勝=つぎくにみちかつ)の双子の弟・継国縁壱
  (つぎくによりいち)であることが判る。双子が忌まれる時代、脆弱とみられた縁壱は父親に殺されそうに
  なるが、実際は驚くべき剣の達人であることが判明する。弟に対し優越感を持ち、慈しんでいた厳勝の心は
  踏みにじられ、縁壱に嫉妬し、いつしか縁壱を超えることが生き甲斐となる。縁壱は兄を気遣い、出奔する。
  鬼殺隊に入った厳勝は危機に陥った際に成長した縁壱に助けられ、その後、無惨に出会い、縁壱に勝つ為に
  鬼=黒死牟となる。六十年後、黒死牟と年老いた縁壱が対峙。老いさらばえた弟相手に劣勢になる黒死牟。
  同じく鬼殺隊に入り呼吸法を伝授し、無惨をあと一歩まで追い詰め、珠世を救い、炭治郎や禰豆子の先祖に
  日の呼吸=ヒノカミ神楽と日の耳飾りを伝授した縁壱に、ついに勝てなかった黒死牟は、時透無一郎が己の
  子孫だと知る。劣勢になった無一郎と玄弥のもとに、風柱・不死川実弥が加勢。玄弥は兄に謝罪し、兄は彼を
  弟だと認める。しかし力の差は歴然で、岩柱・悲鳴嶼行冥の参戦があっても戦果が上がらなかった。玄弥は、
  黒死牟の髪と刀(黒死牟の体の一部)を食らって寄生植物の血鬼術を発動させ、無一郎は日輪刀を【赫刀】に
  変え、黒死牟に負荷を与える。赫刀には鬼の回復を弱める力がある。しかし、玄弥と無一郎は黒死牟により
  両断されてしまう。激闘の末に、実弥と行冥にも痣が出現、遂に黒死牟の頸を落とす。黒死牟は異形と化して
  頸を再生するも、武士とかけ離れた自分の姿に衝撃を受け、再生を止めて死を選ぶ。縁壱になりたかったと
  いうことに気づき、灰燼と化す。無一郎はあの世で兄と再会、自分の短い生涯が幸せだったと語り、兄弟の
  気持ちが一つになる。玄弥は今際の際に兄に感謝の気持ちを伝え、兄がこの世でいちばん優しい人間だと
  知っていたことを語り、実弥はそんな弟の想いに触れ、鬼のように崩れてゆく玄弥を抱きしめて、号泣する。
   
18. 無限城(その6) 伊黒小芭内+甘露寺蜜璃+愈史郎 VS 鳴女+鬼舞辻無惨
  無限城を支配する鳴女の血鬼術に翻弄される二人の柱―蛇柱・伊黒小芭内と恋柱・甘露寺蜜璃。愈史郎は
  窮地に陥った蜜璃を救い、鬼であることを打ち明けた上で無惨攻略の秘策の為、蜜璃に協力を依頼する。
  蜜璃が攪乱したことで鳴女は判断を狂わせ、愈史郎は鳴女の頭を乗っ取り、逆に支配することに成功する。
  産屋敷邸で重傷を負った無惨は、無限城に作りだした繭に籠って回復を待つ。新たに鬼殺隊のお館様と
  なった輝利哉は、もともと五つ子であったが二人の姉を爆発で失い、生き残った妹・くいな、かなたと共に
  元炎柱・煉獄槇寿郎、元音柱・宇随天元と妻の雛鶴・まきを・須磨に支えられ、愈史郎の目くらましの血鬼術で
  無限城の鬼殺隊と連携を取り、その指揮を執っていた。愈史郎の撒く【目の札】は、敵の目を眩ますと同時に
  味方同士で状況を共有できるものであった。しかし無惨が復活。繭に近づいていた隊士たちを次々と討ち
  取ってゆく。珠世の薬で思うように動けない無惨は珠世を葬り去る。敬愛する珠世を殺された愈史郎は激怒、
  無惨を夜明けの迫る地上にたたき出すことを誓う。無惨は、鳴女が愈史郎に支配されたことを知り、鳴女を
  殺すが、無限城が崩壊し、無惨は生き残った鬼殺隊ともどもビルの建ち並ぶ都会の地上にたたき出される。
  一方、鬼殺隊司令部(所在不明)に預けられ、鱗滝左近次に看病され眠っていた禰豆子は、亡き父の亡霊に
  「起きろ禰豆子。炭治郎が危ない」と言われて目覚めると、司令部を飛び出し、鱗滝左近次を振り切りきる。
  槇寿郎、天元、くいな、かなたが追跡の是非を問うが、父の声を聴いたお館様は、禰豆子の意志に委ねる。

19. 最終決戦: 竈門炭治郎+我妻善逸+嘴平伊之助+栗花落カナヲ+愈史郎と茶々丸+村田等隊士+隠
       +伊黒小芭内+甘露寺蜜璃+不死川実弥+悲鳴嶼行冥+冨岡義勇 VS 鬼舞辻無惨
  鬼を人に戻す薬、老化する薬、細胞分裂(無惨は分裂して生き残った過去がある)阻止、細胞破壊の四つの
  薬を打ち込まれた無惨は、なおも圧倒的な力で残った鬼殺隊を圧倒。小芭内、蜜璃、そして黒死牟を倒し
  合流した行冥、実弥は、其々の能力を駆使して無惨に斬りかかるが、蜜璃は頭部・左腕・腹部に反撃を受けて
  戦線を離脱するも凄まじい戦意を見せる。蜜璃を隠に託した小芭内は、蜜璃の戦意に応えるべく戦線復帰
  する。炭治郎は無惨との戦いで、十三の【ヒノカミ神楽】の型を十二までしか知らないことに焦るが、戦いの
  中で十二の型を順に行うことで環状攻撃、すなわち十三番目の型になることを悟る。しかし、隙を衝かれた
  炭治郎は無惨に無惨自身の血を注入され、絶体絶命の危機に陥り、共闘する義勇もまた、弾き飛ばされる。
  無惨の波状攻撃は凄まじく、愈史郎の目くらましを利用して無惨に攻撃を加えていた善逸、伊之助も、他の
  柱と共に吹き飛ばされ、カナヲも腹部を斬られて、立つことができなくなる。カナヲに襲い掛かろうとする
  無惨。その時、愈史郎、那田蜘蛛山で共闘した先輩隊士の村田等の介抱で復活した炭治郎がカナヲを救う。
  愈史郎は猫の茶々丸(最終決戦の前に珠世によって鬼になった猫)を使って無惨の血を注がれた鬼殺隊に
  血清を打ち込んでいく。無一郎の話を思い出した小芭内は自力で痣と赫刀を出現させ、実弥と行冥もまた、
  互いの武器を交差させて赫刀を出現させる。衰えながらも圧倒的な力を見せつける鬼舞辻無惨に対峙する
  鬼殺隊。視力を失った小芭内は相棒である蛇の鏑丸に無惨の攻撃を読ませ、その隙を衝いて攻撃をかける。
  そして炭治郎から愈史郎の【目の札】を受け取り、鏑丸と視界を共有した小芭内は、炭治郎を信じて共闘を
  促す。夜明け前、鬼殺隊の執拗な攻撃に≪脅威を感じた≫無惨は、攻撃をやめて逃げ出す。刀を握れる者
  全員が無惨を逃がすまじと刃を振るう。あれほど鬼を恐れていた善逸も自我のまま奥義を連発、伊之助も
  傷ついて死んでいった仲間に涙しながら刃を振るう。炭治郎は無惨の体を壁に縫い付けるが、劣勢となる。
  「もういい加減にしてよ!馬鹿ぁ!」致命傷を負い、戦線を離脱していた蜜璃が無惨の左腕を引きちぎる。
  蜜璃の反撃に≪恐怖した≫無惨は異形と化して炭治郎を襲うが、小芭内が楯となり、炭治郎の刀に義勇が
  片腕を添え、赫刀を出現させる。再生速度が速く、刀で倒せない無惨の唯一の弱点は日光。無惨はなりふり
  構わず巨大な赤子の姿で逃亡をはかるが、お館様の指揮のもと、隠が自動車で襲い掛かり、最後は行冥の
  鎖で引き倒される。日の光に焼かれ、崩れる無惨。千年以上繰り広げられた鬼殺隊と鬼の戦いは遂に集結。
  しかし、力尽きた行冥は亡き教え子たちに連れられ昇天。鬼の生贄として生まれた小芭内と、見合い相手に
  存在を否定された蜜璃は、居場所を与えてくれた鬼殺隊の職務を全うし、来生での再会を期して亡くなる。

20. おにいちゃん: 竈門禰豆子は珠世の、鬼を人間に戻す薬によって全ての記憶を取り戻し、人間に戻った。
  しかし、辿り着いた戦場で見たのは、戦い、力尽きた兄の変わり果てた姿だった。傍らでは、片腕を失った
  恩ある冨岡義勇が悲嘆にくれていた。しかし、無惨は死の間際、鬼殺隊を殲滅するという自分の思いを、
  炭治郎にすべての血を注ぐことで託していた。鬼として目覚める炭治郎。日の光も克服し、赫刀をもって
  しても倒すことのできない炭治郎。「道を間違えたら互いを止める」という約束を果たすべく、伊之助が
  炭治郎に立ち向かうが、優しかった炭治郎を思い出し、刃を振り下ろすことができない。義勇も、日の光の
  もとに出られない鬼の愈史郎も、なすすべがない。暴走する炭治郎を止めようとしたのは禰豆子であった。
  禰豆子は炭治郎に苦労をかけたことを詫び、炭治郎の不遇を哀れみ、涙ながらに全力で止めようとする。
  そんな禰豆子を炭治郎が噛む。一同が絶望するところに重傷のはずのカナヲが歩み寄る。しのぶが開発し、
  一つだけ残った藤の花から作った鬼を人間に戻す薬。カナヲは先の彼岸朱眼で片目を失明していたが、
  残った目で彼岸朱眼を放ち、炭治郎の攻撃を掻い潜って薬を打ち込む。炭治郎は自我と鬼化の間で葛藤、
  亡くなった多くの仲間に支えられるように現世に復帰。無惨の思いは打ち砕かれ、一人で取り残される。
  生き残った義勇と実弥は、最後の柱合会議に於いて、鬼殺隊の解散を告げられ、お館様に篤く労われる。
  思想の違いから行き互いになっていた二人は、初めて微笑みあう。しのぶ亡き後、アオイの切り盛りする
  蝶屋敷では、炭治郎が目を覚まし、人間・禰豆子と再会。愈史郎によって、最初に噛んだ相手が、鬼になって
  人間に戻ったことで無惨の血に抗体を持つ禰豆子であったことが幸いし、しのぶの薬がそれに作用した
  ことが語られる。人間に戻った禰豆子を善逸がますます好きになったことは言うまでもない。刀鍛冶の里の
  人たち、隠の人たち、煉獄槇寿郎・千寿郎父子、宇随天元と雛鶴・まきを・須磨等が炭治郎等を見舞い、労う。
  炭治郎は、自分を助けてくれたカナヲに寄り添い、鏑丸を貰ったカナヲの優しさに触れる。禰豆子は実弥と
  再会。実弥は禰豆子に今までの非礼を詫び、「寝るのが好き」と明るく笑う禰豆子に、亡き弟の姿を重ね、
  優しく微笑み、頭をなでる。伊之助はそんな騒ぎの中、厨房に向かい、こっそり盗み食いするもアオイに
  発見される。しかしアオイはそんな伊之助のために、お盆に彼だけが食べてよい食事を用意していたのだ。
  ほわほわしながら食べる伊之助。回復した炭治郎・善逸・伊之助は、命を落とした仲間の墓参を済ませ、義勇、
  鱗滝左近次に別れを告げ、三郎じいさんたちの待つ炭治郎・禰豆子の生まれ故郷へと去ってゆく。(おわり)

21. 後日譚: 
  無惨や鬼との戦いで命を落とした柱達は、生き残った人々の子孫が暮らしている現在、鬼のいない世界で
  転生という形で生きています。オバミツ夫婦(小芭内と蜜璃)は白蛇の置物のあるメガ盛りの定食屋を経営。
  行冥は幼稚園の先生。しのぶとカナエは同じ女子高に通学。無一郎と有一郎は再び双子の赤ちゃんとして。
  煉獄杏寿郎は弟・千寿郎の子孫に転生したのかも。天元と三人の嫁のうちの誰かとの子孫は体操選手に。
  実弥の子孫は警察官となり、玄弥によく似た後輩とバディを組み活躍。義勇の子孫は錆兔と真菰の転生と
  おぼしき子供達と同じ小学校に通っているようです。永遠の命を授かった愈史郎は、珠世の絵を描く画家に。
  当時から生き続けている産屋敷輝利哉は、日本最高長寿を保っています。炭治郎とカナヲ、善逸と禰豆子、
  伊之助とアオイはそれぞれ結婚し、その子孫たちは現在、鬼のいない世界で平和に暮らしているのです。
   
  人が生まれてこのかた出会ってきた幾多のおとぎばなし、寓話、歴史等を思い出させるエピソードの数々。
  勧善懲悪だけでは語ることのできない筋立てや、人間だけではなく、討伐される鬼の生きざまや言い分。
  作者が決して全てを語ろうとはせず、読者がそれぞれ思い描く登場人物・鬼の設定や、その行動の背景。
  主人公達(炭治郎、善逸、伊之助、カナヲ)が戦いの中で仲間と連携、人間として大きく成長してゆく過程。
  成長してゆくことによって、目の前に立ちはだかる大きな壁を乗り越えてゆくという、魅力溢れる展開・・・
  『鬼滅の刃』が老若男女に受け入れられ、愛される理由はこうした一つ一つの積み重なりなのかもしれません。
  登場人物の描写もまた魅力の一つであり、登場人物の誰一人として、設定がおろそかにされてはいません。
  炭治郎と禰豆子、不死川実弥と玄弥、時透無一郎と有一郎、煉獄杏寿郎と千寿郎、黒死牟・厳勝と継国縁壱、
  胡蝶しのぶとカナエ、産屋敷輝利哉とくいな・かなた・・・ この物語は様々な兄弟姉妹の姿をも描きます。

  様々な人との出会い、試練、戦いの中で得た経験・知識、父祖から引き継いだ物を自分の糧にした竈門炭治郎
  自分の才を過小評価し、鬼共に慄きながらも苦手な努力を積み重ね、才能そして人格を鍛え抜いた我妻善逸
  人ならざる存在から、自分が受けた優しさと仲間との連携を通じ、誰より仲間を気遣う人となった嘴平伊之助
  感情を失って、命令のままに刃を振るう日々から、自分の意思で仲間と助け合うまでに成長した栗花落カナヲ
  鬼殺隊としての資質に欠けることを知りながら、兄に謝罪をする為に努力、死の間際に夢を叶えた不死川玄弥
  資質に欠ける自分が柱になったことを恥じ、他の柱と距離を置いた日々から脱却し、勝利に貢献した冨岡義勇
  姉の遺言を守って鬼への憎悪をひた隠し、勤めて明るく振舞い、カナヲ、アオイ、炭治郎達を導いた胡蝶しのぶ
  代々炎柱を勤める家に生まれ、豪放磊落な性格で、凄まじいほどの責任感と生き様を見せて散った煉獄杏寿郎
  元忍の経験を活かし、三人の嫁(雛鶴、まきを、須磨)と連携し、人の命を重んじ、後輩を気遣って戦った宇随天元
  精神的に不安定な状態で凄まじいほどの剣の才能を発揮し、覚醒後は仲間を気遣い、大勢を守った時透無一郎
  昼行燈・お調子者・天然・ドジっ子ながら、自分の居場所・鬼殺隊に誇りを持ち、凄まじい覚悟を見せた甘露寺蜜璃
  生贄として育ち、逃亡したことを詰られ、人間不信となるも蜜璃、炭治郎達と出会い、彼等を導いた伊黒小芭内
  粗暴な外見や言動の内側に誰よりも篤くて優しい本性を秘め、柱の任務を遂行し、責任を果たした不死川実弥
  盲目という負い目をものともせず、鬼殺隊・柱の第一人者として君臨、幾多の隊士の支えとなった悲鳴嶼行冥
  鬼となりながら鱗滝左近次の暗示(いいつけ)を守り、鬼殺隊の一員となり、鬼として、人として成長した禰豆子

  コロナ禍の2020年、伝染病の脅威、低迷する経済という不安な世情の中で、人々に元気を与えた鬼滅の刃
  私たちはこの物語から『何か』を感じ取ったはず。この作品は生まれるべくして生まれたのかもしれません。
  2021年、そしてそれ以降が、鬼のいない平和な世界になるよう、頑張らなくてはなりません。 猪突猛進!

  (表記)
  作中での竈門禰豆子の禰は、正しくは【ネ】+【爾】となります。
  作中での煉獄杏寿郎の煉は、正しくは【火】+【東】となります。





『鬼滅の刃』ゆかりの地めぐり

第二回
  蟲柱・胡蝶しのぶの誕生地とその周辺



■必ず、お電話またはメールでお申し込み下さい■


◎集 合: 2021年02月24日(水) 09:00

◎代 金: お一人様 大人3,300円 / 小人1,650円円

◎経 路: スタート地点からゴール地点まで、徒歩で移動

◎コース: JR埼京線・板橋駅・・・・(観光)・・・都電荒川線(西ヶ原4丁目→早稲田)・・・東京メトロ東西線・早稲田駅(約4時間)

◎宿 泊: 当プログラムは日帰りコースです。

◎食 事: 含まれません。


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<01日目>2021(令和3)年02月24日(水)
■行程: JR埼京線・板橋駅 ・・・(観光)・・・ 東京メトロ東西線・早稲田駅
     ご自身で板橋駅にお越し下さい。
     スケジュールは予告なく変更になる場合もあります)
 
 ★集合日時: 2021年02月24日(水)09:00
 ★集合場所: 改札口の改札を出た場所(西口方面に行かないでください)
        【パームツアーセンター】と【胡蝶しのぶの羽織の柄】の看板を持って立っています。

※スタート地点: JR埼京線・板橋駅 改札口を出た場所(西口方面に行かないでください)

2月24日  胡蝶しのぶの出生地めぐり
★JR埼京線・板橋駅 改札口

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 近藤勇墓所(入場)
  ・人物: 近藤勇(新選組局長)
      天保5年10月9日(1834年11月9日)〜慶応4年4月25日(1868年5月17日)
      武蔵国多摩郡上石原村(現・東京都調布市野水)の農業・宮川家の三男に生まれる。
      幼名は勝五郎、後に勝太と改名する。嘉永元年(1848年)11月11日、勝太は江戸牛込にある、
      天然理心流の剣術道場・試衛館に入門。翌年には目録を授けられた。後に道場主・近藤周助の
      養子となり、近藤勇と改名。万延元年(1860年)3月29日に松井つねと結婚。文久元年には
      府中六所宮に於いて、天然理心流宗家四代目を襲名する。翌年には長女たまが誕生する。
      多摩方面とのつながりが深かった為、度々出稽古に出向いたという。後の副長・土方歳三や
      副長助勤・井上源三郎の実家、小島鹿之助、佐藤彦五郎等とはその際に親交を深めたという。
      試衛館道場には、後に新選組に入隊する門弟の沖田総司、食客扱の山南敬助、原田左之助、
      永倉新八、藤堂平助、(一説には斎藤一)が起居していた。また、天満屋事件で陸奥宗光等に
      殺される従弟の宮川信吉や、汚れ仕事を一手に引き受けたとされる大石鍬次郎等も、剣を
      学んだとされる。後の新選組の母体は、試衛館道場にあると言っても過言ではないであろう。
      文久3年正月、幕府を通じて浪士組を結成した出羽浪士・清河八郎の募集に応じて、上洛する
      将軍・家茂の護衛を拝命し、京都へと向かった。清河八郎は、実際には尊王攘夷運動に浪士組を
      利用しようとしていたが、近藤一派は水戸派の芹沢鴨の一派と提携し、反発、京都に残留する。
      京都に残留した浪士組は京都守護職・会津藩主・松平容保の知遇を得、その支配を受けることに
      乱暴狼藉で評判の悪かった芹沢鴨一派を粛清し、以降は不逞の浪士を取り締まる仕事を担った。
      テレビや映画で描かれるように京洛のあちこちで激闘していたわけではなく、お預かり(傭兵)で
      あった新選組は、主に繁華街を担当した(京都守護職や京都所司代、見廻組は「官庁街」を担当)。
      新選組は、肥後の宮部鼎蔵等を討ち取った池田屋事件や、久坂玄瑞等が戦死した禁門の変で
      活躍し、朝廷にも「官軍」として認められた。しかし、士農工商の身分を問わず、採用していた為、
      中には無頼の徒も少なくなく、都度、隊律「局中法度」に照らされ、粛清される隊士も多かった。
      幕府がフランス式の陸軍を組織すると新選組も警察機構から幕臣・軍隊として再編成される。最後の
      将軍・徳川慶喜が大政奉還を行うと、新選組は京都を離れ、南郊の伏見にあった奉行所に移動する。
      新選組から伊東甲子太郎等が脱退すると、伊東派を油小路にて粛清するも、腹心・篠原泰之進等が
      竹田街道で近藤勇を狙撃。それ以来、土方歳三が指揮を執るようになる。鳥羽伏見の戦いで敗れた
      新選組は、幕府軍艦・富士山艦にて江戸に帰る。陸軍総裁・勝安房守(海舟)の命令で、甲州方面を
      鎮撫するために出陣(甲陽鎮撫隊)するも、土佐藩を中心とした新政府軍と戦闘になり、敗北する。
      その後、流山で軍を再編し再起を目指すも、遂に官軍に降伏。勇は慶応四年、板橋にて斬首される。
      近藤勇の首級は、京都へと送られ、梟首されたが、何者が盗み出して行方不明だと言われている。
      直参で若年寄格であった近藤勇は、元来ならば大名の格式を以て、裁定を受ける身分であるが、
      土佐藩の強硬な姿勢により処刑された。これは坂本龍馬、中岡慎太郎暗殺を指揮したと考えられて
      いたためであるとされる。三鷹の龍源寺、会津にも墓がある。板橋の墓は永倉新八が建立したもの。
  ・備考: 墓標には、近藤勇と土方歳三の俗名が記されている。傍らには近藤勇像、近藤・土方・永倉の説明版、
      永倉新八の墓標もある。近藤・土方の墓標にはともに戦い、死んでいった新選組の名が刻まれている。
  ・鬼滅: 単行本最終巻の23巻の発売と時を同じくして、外伝の漫画が発売された。前半は水柱・冨岡義勇を
      主人公として本コースの主人公・胡蝶しのぶも活躍する前後編。後半は炎柱・煉獄杏寿郎を主人公に
      後の恋柱・甘露寺蜜璃の武人として、人間として成長も描く前後編。この煉獄杏寿郎編で、杏寿郎は
      父親で元炎柱の煉獄槇寿郎の宿敵であった、当時の十二鬼月・下弦の弐・佩狼(はいろう)と対峙する。
      佩狼が過去を回想するシーンで、だんだら模様の羽織を着た武装集団が登場。明記されていないが、
      明らかにそれは新選組である。回想シーンには顔は描かれていないが、近藤勇・土方歳三と思われる
      人物の姿もある。佩狼は拷問を好む人物のようだが、通説の土方さんではあるまい。土方さんは職務・
      取調の最終手段に拷問を行ったと言われている。京都時代、彼等は明らかに体制側即ち官軍であった。
      ちなみに後に刀鍛冶の里で恋柱・甘露寺蜜璃は、官軍の軍歌とも言える、『とんやれ節』を炭治郎の傍で
      口ずさんでいた。明らかに蜜璃は討幕軍の側の子孫ということになる。蜜璃は佩狼の放つ犬のような
      血鬼術を斬っている。この戦いで蜜璃は鬼殺隊の職責に目覚めている。旧幕時代の鬱屈した思い出に
      引きずられながら鬼になった佩狼は、時代の変革が生み出した、ある種の犠牲者だったのかもしれない。
  
  左: 近藤勇・土方歳三墓 / 右: 永倉新八墓

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 寿徳寺(入場)
  ・山号: 南照山
  ・院号: 観音院
  ・宗派: 真言宗豊山派
  ・本尊: 観世音菩薩
  ・開基: 鎌倉時代にこの地を訪れた武士が観世音菩薩像を寄進したという
  ・開山: −
  ・創建: 鎌倉時代初期
  ・移転: −
  ・墓所: 近藤勇・永倉新八(境外墓地)
  ・備考: 近藤勇ほか新選組の菩提寺(板橋駅前の近藤勇墓所を管理)
  ・鬼滅: 鬼殺隊幹部(柱)は屋敷を構え、給金は天井知らず、隊律違反を冒すと粛清または自刃すると定義されている。
      新選組幹部(組長等)は休息所を持ち、幕府から俸禄が出、局中法度に背くと粛清または切腹と定義されている。
      昼行燈と見える時透無一郎、甘露寺蜜璃でも職務に対する責任感は強く、覚悟をもって望んでいる。そのあたり、
      鬼殺隊と新選組は似ていなくもない。どちらも非公式の組織(後に新選組は幕府直参となる)という共通点も。
  
  左: 寿徳寺山門 / 右: 近藤勇記念碑

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 憲兵の詰所(見学)
  ・概要: 日本に軍隊があった時代、綱紀粛正の為、憲兵が組織されていた。
  ・鬼滅: 例えば隊律に厳しく、隊の和を乱し、思考に難のある人物に厳しく接する憲兵は、不死川実弥を思わせる。

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 石神井川(通過)
  ・概要: 田無向台町周辺から武蔵関、石神井、旧としまえん、城北、板橋、滝野川、王子等を経て、墨田川へと注ぐ。
      滝野川や王子周辺では、川岸に緑道が設けられ、散策ルートとなっている。流域には公園や緑地も多い。
  ・鬼滅: 令和の今でも自然にあふれた石神井川流域は季節になると蝶が舞っていたりする(蝶の舞・たわむれ)

  
  左: 石神井川の緑地(イメージ) / 右: 音無親水公園

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 金剛寺(入場)
  ・山号: 瀧河山
  ・院号: 松橋院
  ・宗派: 真言宗豊山派
  ・本尊: 不動明王(伝・弘法大師作)
  ・開基: −
  ・開山: 伝・空海(弘法大師)
  ・創建: 伝・平安時代末期・治承年間
  ・移転: −
  ・墓所: −
  ・備考: 源頼朝が治承・寿永の乱の際、ここに布陣し、後日、本堂を建立したとも、田園を寄進したともいう。
      頼朝は石橋山の合戦で敗れ、安房に逃れた後、在庁官人の上総氏や千葉氏等の協力を得て進軍。
      この地に陣を張ったとされる。その後、甲斐源氏の武田氏等と合流して、富士川の合戦へと向かう。
      鎌倉時代以降は荒廃していたが、戦国時代の天文年間に阿闍梨宥印(中興の祖)が再興したという。
      別名は紅葉寺。また、近くの洞窟にあった松橋弁天を管理していたが、1975年の護岸工事で消滅。
  ・鬼滅: 滝野川エリアは現在においても石神井川や緑道、飛鳥山等、自然があふれる地域。天然温泉では
      ないものの、飛鳥山温泉や、銭湯もある。なんとなく、刀鍛冶の里があったのでは、と思わせる場所。
  
  左: 金剛寺山門 / 右: 境内の仏足石

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 正受院(入場)
  ・山号: 思惟山
  ・院号: −
  ・宗派: 浄土宗
  ・本尊: 阿弥陀如来
  ・開基: ー
  ・開山: 学仙房
  ・創建: 室町時代の弘治年間(1555〜1558年)
  ・移転: −
  ・墓所: −
  ・備考: 水子や夭折した赤ちゃんを供養する納骨堂が境内にあるために、別名「赤ちゃん寺」とも呼ばれる。
      かつては付近の石神井川に、不動の滝という滝があった。江戸名所図会にも掲載されていたという。
      武具に身を包んだ武人像は、隣接する場所に書斎を持っていた江戸時代の探検家・近藤重蔵の像。
  ・鬼滅: 刀鍛冶の里で炭治郎の意識に現れる先祖・炭彦。彼に耳飾りとヒノカミ神楽を伝授した継国縁壱は、
      身籠った妻を鬼に殺されている。伊之助は母・琴葉により崖から落とされることで助けられた。そして
      炭治郎等鬼殺隊に敗れた鬼舞辻無惨が最期に化身したとき巨大な赤ちゃんだった。現在、鬼のいない
      世界で、善逸と禰豆子の子孫の義照が、ベビーカーに乗る双子の赤ちゃん(時透兄弟の転生)に遭遇。
      鬼滅の刃には度々、赤ちゃんが登場する。赤ちゃんたちは成長するし、人の思いをつないでゆくのだ。
  
  左: 正受院(あかちゃん寺)の近藤重蔵像 / 右: 正受院(あかちゃん寺)の鐘楼門
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 阿弥陀堂【金輪寺境外仏堂】(門前のみ見学)
  ・山号: 王子山(金輪寺)
  ・院号: −
  ・宗派: 真言宗霊雲寺派(金輪寺)
  ・本尊: 釈迦如来、一字金輪仏頂(金輪寺)
  ・開基: −
  ・開山: −
  ・創建: 金輪寺は康平年間(1058〜1065年)に創建された。王子神社と王子稲荷の別当職を勤め、江戸期は
      徳川将軍家御膳所にもなったという、王子・滝野川屈指の名刹であった。神仏分離令によって廃寺と
      なった禅夷山東行院金輪寺の塔頭の一つであった藤本坊が、寺の名を継ぐことで誕生。 明治36年
      (1903)年に、湯島の正行和尚と檀信徒が協力して再興。今回は境外仏堂の阿弥陀堂のみを訪問。
  ・移転: −
  ・墓所: 江戸時代旗本で目付に任ぜられ、五稜郭の箱館政府で会計奉行を勤め、明治期は開拓使に出仕した
      榎本対馬守道章の墓がある。一頃、坂本龍馬・中岡慎太郎が暗殺された近江屋事件の黒幕では?と
      言われたが、上司・松平大隅守信敏(勘太郎)の言を注意深く読み解くと、榎本対馬守が関与したのか
      どうかもわからないと述べている。道章は天保4年12月1日(1834年1月10日)に旗本・高林家に生まれ、
      最初は一橋家目付に就任。主君・徳川慶喜の宗家相続のための運動をし、十五代将軍就任により幕府
      目付に昇進した苦労人で、鳥羽伏見の戦いに敗れて帰還した慶喜が、謹慎するまで付き従った忠臣。
      箱館で降伏した後は徳川家が移封された静岡藩に仕えた。明治15年(1882年)7月21日に亡くなった。
  ・備考: 豊島八十八ヶ所霊場の55番札所。金輪寺の塔頭であった頃の名称は弥陀坊。
  ・鬼滅: 滝野川には真言宗のお寺が多いように思われる。ちなみに岩柱・悲鳴嶼行冥の宗派は浄土宗であった。
  
  左: 阿弥陀堂境内 / 右: 榎本対馬守道章墓

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 王子稲荷(入場)
  ・祭神: 主祭神は宇迦之御魂神・宇気母智之神・和久産巣日神
  ・社格: 無格社
  ・創建: 平安時代以前と伝わる
  ・例祭: 2月初午
  ・神事: 12月31日 狐の行列
  ・備考: 「落語・王子の狐」「王子のお稲荷さま」といえば、ここ。滝野川村ではないが、ぜひ、立ち寄ってみたい。
      化政期に編纂された地誌「新編武蔵風土記稿」に掲載されているが、その歴史は古く、平安時代以前、
      既に祀られていたという。源頼朝や足利尊氏の直接の祖先の源頼義・義家父子が信仰していたという。
      毎年の大晦日の夜には、諸国の狐が参拝すると言われていた。社地の東の古榎にて狐たちは装束を
      改めて参拝したという、その際、多くの狐火が目撃されたという。現在も狐の行列が儀式として残る。
      2月午の日に縁日が立ち、凧が売られる。凧は火難除け、無病息災、商売繁盛のご利益があるという。
  ・鬼滅: 水の呼吸の育手・鱗滝左近次は、継子や弟子に、厄除けのお面をあげていた。そのお面とは狐であり、
      炭治郎や冨岡義勇に影響を与えた錆兔や、同門の真菰、更には最終選別児の炭治郎も狐面を着けた。
  
  左: 王子稲荷鳥居前 / 右: 王子稲荷

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 王子神社/王子権現(入場)
  ・祭神: 伊邪那岐命・伊邪那美命・天照大御神・速玉之男命・事解之男命
  ・社格: 准勅祭社/旧郷社
  ・創建: 不明/再興は鎌倉時代末期の元亨2年(1322年)
  ・例祭: 8月13日直前の土日
  ・神事: 王子神社田楽舞(北区無形民俗文化財)
  ・備考: 源氏将軍たち(源頼朝・足利尊氏など)の祖・源義家が奥州征伐の折に金輪仏頂を修法し、凱旋の日に
      甲冑を奉納したという。鎌倉時代の領主・豊島氏が社殿を再興したと記録に残っている。戦後、再再建。
      境内/攝末社に髪の祖神と呼ばれる関神社がある。延喜帝(醍醐天皇)の第四皇子で盲目ゆえ出家した
      蝉丸公と、姉で毛髪が異常に乱れ伸びた姉の逆髪姫を祀っている。極端な天然パーマに悩む姉のため、
      鬘・かもじを発明して整髪した蝉丸公にちなむ。故地である滋賀県逢坂山から勧請したといわれている。
  ・鬼滅: 目の見えない悲鳴嶼行冥は、髪がコンプレックスだった甘露寺蜜璃を最終決戦で助けている。蝉丸公と
      逆髪姫の物語とは異なるが、元来、社会から外れた人々が助け合う話は古今東西たびたび描かれている。
  


 飛鳥山(渋沢栄一関連のみどころをチェック)
  ・概要: 飛鳥山公園は、日本最初の公園のひとつ。東京都内の桜の名所のひとつに数えられている。その歴史は
      古く、江戸時代の享保年間には既に行楽地として整備されていた。明治6年(1873)年3月には行楽地を
      そのまま公園に指定されった。現在、ソメイヨシノを中心に650株の桜が植えられているが、もともとは
      享保年間に将軍・吉宗が享保の改革の一端として整備した際、1270本の桜を植えたという。当時、江戸の
      上野寛永寺の桜のみが桜の名所に指定されており、そのため、花見の時期は治安が悪化していたという。
      吉宗は庶民が安全に花見を楽しめる場所を探し、飛鳥山を発見したという。整備が終わった後、吉宗自ら
      観光大使のような役割をつとめ、実際に飛鳥山で花見の宴をひらいて宣伝したとつたっわる。東京にある
      「山」の中で最も低い25.4mである。明治44年(1911年)8月に王子電気軌道が大塚⇔飛鳥山漢に開通。
      この路線は現在、さくらトラム(都電荒川線)が踏襲している。園内にはこの地に住んだ明治の実業王で、
      2021年大河ドラマの主人公であり、そして新一万円札の顔となる渋沢栄一の旧宅址、庭園、史料館がある。
  ★旧渋沢庭園: 渋沢栄一の宮廷「曖依村荘」址の庭園。現在、建物二棟が残っており、国の重要文化財になっている。
      晩香盧(ばんこうろ)は清水組が栄一の喜寿をお祝いしてプレゼントした木像の洋風茶室。
      青淵文庫(せいえんぶんこ)は竜門社会員が栄一の傘寿と子爵昇爵をお祝いしてプレゼントした書庫。
  ★静態保存車両: 屋外には国鉄D51系蒸気機関車、東京都交通局6000形電車が保存されている。
  ★記念碑: 江戸時代に建碑の難解な「飛鳥山碑」、佐久間象山の桜の賦を義兄・勝海舟が碑にした「桜の賦の碑」
      隣接する西ヶ原に作られた農業試験場で農業の近代化を進めた「船津伝次兵衛の碑」が建っている。
  ・施設: エレベーターとケーブルカーの中間のような電気で走るアスカルゴで麓から頂上まで行ける。
  ・鬼滅: 渋沢栄一の庭園は泉水こそないが鬼殺隊本部を彷彿とさせる。D51蒸気機関車は無限列車を彷彿とさせる。
      滝野川〜西ヶ原の江戸時代から明治・大正に建っていた建物の多くは関東大震災と空襲で消滅してしまった。
  
  飛鳥山付近の雰囲気のある民家

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 赤煉瓦酒造工場(外観)
  ・概要: 国の重要文化財に指定された赤煉瓦の建物。竣工は明治36年(1903年)で、旧大蔵省の醸造試験所の
      施設として建てられたという。施設が完成したのは翌明治37年(1904年)のことだった。設計したのは
      旧幕時代は旗本家であった妻木家出身の建築家で大蔵官僚であった妻木頼黄(よりなか)であった。
      妻木の設計した建物で現存しているものは少ないため、たいへん貴重である。ちなみに妻木家は戦国
      時代は美濃の豪族であったことが知られており、源流は清和源氏の土岐源氏の支流・明智一族という。
      2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』では、明智光秀(長谷川博己さん)の正室・煕子(木村文乃さん)の
      実家として登場する。ちなみに幕末長州藩の活動家・吉田稔麿が仕官していた妻木田宮も同族である。
      平成26年(2014年)に『旧醸造試験場第一工場』として国の重要文化財に指定された。跡地一帯は史跡
      公園となっていて、説明版を見ると往時の工場の規模がわかる。工場以外の史跡もわずかに存在する。
  ・鬼滅: 物語の中の登場人物ではあるが、胡蝶しのぶが
7〜8歳ごろに完成したことが考察で符号する。お館様・
      産屋敷輝哉とあまね様の五つ子と同じぐらいの年頃であったろう。当時の界隈では評判だったであろう。
  
  妻木頼黄の傑作・旧醸造試験場(重文)

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 都電荒川線(西ヶ原4丁目から乗車)

  ・概要: 新宿区西早稲田一丁目の早稲田停留所と荒川区南千住一丁目の三ノ輪橋停留所とを結ぶ東京都電車。
      東京都交通局が運営している軌道路線すなわち路面電車で、東京さくらトラムの愛称でも知られている。
      かつて40路線あった都電も、時代の流れとともにトロリーバス、さらに都バスや地下鉄に圧され、衰退し、
      現在は東京23区内では、荒川線のみとなってしまった。路面電車としては東急世田谷線も含まれるが・・・
      【鬼滅の刃】の背景である大正時代には、すでに王子電気軌道が飛鳥山⇔大塚間を運行していた。この
      王子電気軌道は王電とも呼ばれ、親しまれたが、発案から着工まで年数が経ちすぎていて、渋沢栄一や
      電気王と呼ばれた才賀藤吉の資金援助で紆余曲折の末に、ようやく営業開始にこぎつけた経緯があった。
      後に東京都交通局によって買収され、都電がその軌道を踏襲する形で路線を拡大し、現在に到っている。
  ・鬼滅: 胡蝶しのぶの誕生年は、公式設定や、物語の時系列から推察すると、明治30年(2月24日)と推定できる。
      明治44年8月に王電の飛鳥山⇔大塚間が営業を開始しているので、営業開始の時期ではしのぶは14歳。
      この年、しのぶは最愛の姉、当時の花柱・胡蝶カナエを鬼の童磨に殺されている。姉の死を境に、しのぶは
      本性を心の内にしまい、姉の愛した笑顔を絶やさない人物として、苛烈な晩年を生きる、いばらの道に入る。
  
  左: 東京さくらトラム(飛鳥山付近) / 右: 東京さくらトラム(早稲田付近)

   ↓

 ★解散場所: 13:00頃 東京メトロ東西線・早稲田駅がゴールとなります。
  しのぶさんが、「一番、応援している」と言って奮起させた善逸君の出生地をご覧になりたい片は?
 

※実際には大正時代の建物の多くは、関東大震災や、東京大空襲等によって破壊されており、当時を偲ばせる
 建物は探すのが困難になっています。しかし、街並みは健在。滝野川や王子を歩きながら、大正時代がどんな
 時代であったか、想像を働かせてみましょう。ぽつんぽつんと点在する古い家屋は、一見の価値があります。

※今回、見学する神社仏閣の殆どは、さまざまな歴史や伝説に彩られています。いくつかのお寺は、境外施設を
 持っています。金輪寺の阿弥陀堂や墓地、いまは消滅してしまったけれど、金剛寺の松橋弁天などがそれです。
 滝野川の寿徳寺は、板橋駅前の近藤勇・土方歳三・永倉新八のお墓を管理し、彼等の菩提を弔っているのです。

※さらに早稲田から神楽坂方面のぶらり歩きをご希望の方は、解散後、実費にてご案内します。
 なつかしグッズのショップ、美術ギャラリーや、カフェなど、昭和情緒を満喫できると思います。

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次回の予定
  04月22日(木) 獣の呼吸・嘴平伊之助誕生日 / 奥多摩の大岳山のハイキング

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■企画者〜本庄久美〜より

 コロナ禍にあえぐ現在の日本。医療機関はひっ迫し、経済は停滞し、人々は忍耐を強いられています。
 かつて疫病(はやりやまい)は儀式で祓われるもので、大陸から導入された追儺(ついな)の儀式は、
 宮中でも大晦日の年中行事として行われていました(南北朝時代以降は衰退)。
 2001年の大河ドラマ「北条時宗」で、征夷大将軍・宗尊親王(吹越満さん)が方相氏に扮していました。
 鎌倉時代には幕府でも、この大陸由来〜宮中経由で伝えられたこの儀式が行われていたのでしょう。
 追儺は儺人(なじん)が厄災・鬼・魑魅魍魎を祓う儀式で、四つの目をもつ方相氏が、こどもの「しんし」を
 引き連れて、厄災・鬼・魑魅魍魎を宮中から追い出すという儀式でした。(しんし=にんべんに辰子+子)
 「鬼滅の刃」が爆発的に流行したのも、人々の心に追儺を祈願する思いがあったからかもしれません。
 作中で産屋敷輝哉が、人の思いは永遠・・・と語る場面があります。平安時代から続く「鬼退治」の祈願は
 まちがいなく、私たち現在に生きる人に伝わっているのかもしれません。

 
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※内容は予告なく変更になる場合もあります。
※この旅行は手配旅行となります。

 
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 2021年02月24日(水)
 
●旅行代金には下記のものが含まれます*
 *入場料の必要な個所での入場・拝観料
 *ガイド/添乗員費用
 *都電荒川線(さくらトラム)運賃
  
●旅行代金に含まれないもの
 ・・板橋駅に来られるまで/早稲田駅で解散以降の交通機関
 ・・前日までに到着される方、解散後の旅行の、交通費・宿泊費・観光費用
 ・・その他、個人的な支払い(電話、FAX、ネット通信費/明記されていないお食事/
   お飲み物)とそれに関わる税金、サービス料






電話でのお問合せは・・・・080−5028−6007 まで
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