天空の湖“ソンクル”と、美しき古代湖“イシク・クル” 旅情あふれるシルクロードの旅 玄奘三蔵の天竺渡航の史跡や、騎馬民族の時代に作られた不思議な石人、草原に 佇むブラナの塔などの写真を見て、ここに行きたい!と思った方も多いのでは? 今回は中央アジアを構成する5カ国のうち、カザフスタンとキルギスを訪れます。 近代建築や市場に象徴される“いま”と、岩絵や石人に象徴される“むかし”。 複雑な歴史をみてきた史跡や石造物、中央アジアらしい活気のあるバザール、 ローカル色ゆたかな料理、さまざまな魅力がお待ちしています。 かつてカザフスタンの首都であったアルマティや、ソ連時代はフルンゼと呼ばれた キルギスの首都ビシュケク、標高3016mの天空の湖“ソンクル”など、主要な観光地を 網羅した、旅情も楽しめるコースです。さらに古代湖“イシク・クル”を一周します。 カザフスタンからキルギスへの道中、陸路で国境を越えます。これも日本では体験の できない旅の醍醐味と言えるかもしれませんl。 このコースの特色は、天空の湖ソンクル湖訪問。 標高3016mの高地にある青い湖の周辺は、緑の草の海。 夏の期間、遊牧民は家畜たちを緑の草の海に放牧します。 そよ風が青い湖と、緑の草の海にさざなみを立てる季節、あたりは高山植物が花を 咲かせ、草を求めて闊歩する家畜たちが絵になる風景を作りだします。 俗化されていない大自然を満喫してみませんか? このコースの特色は、イシククル湖の南岸に行くこと。 歴史的な見どころと、イシククル湖のビーチ・リゾートと、保養地という北岸と比べ、 知名度はいまいちですが、民俗的におもしろいのが南岸と言われています。 今回の旅では、鷹匠のデモンストレーションが見られるボコンバエバと、ボズウイ (ユルタ)を作っている村クズル・トゥーを訪れます。ご希望であれば、ボズウイ式の宿に お泊まり頂くこともできます。 ≪キルギス≫ キルギスでは歴史の証人との対話や、美しい自然を堪能するという楽しみがあります。 キルギス・アラ・トー山脈を源流とするアラアルチャ川によってできたアラアルチャ自然 公園で自然を満喫したら、首都ビシュケクでは、キルギスの歴史や生活文化を学べる 国立歴史博物館、語部によっていまなお語られる英雄マナス王の像、折り目正しい衛兵 交代式、バザール、中央広場であるアラ・トー広場を訪れます。 キルギスのもうひとつの魅力は、草原と湖。ビシュケクから東へ向かうと、そこには 騎馬民族の生活文化を支え、育んだ草原が広がっています。また、歴史の宝庫でもあり、 イシク・アタの湯治場に残る薬師如来の線刻画や、長さ11mに及ぶ大仏などが出土した ネファケト遺跡、玄奘三蔵が立ち寄ったアク・ベシムの都市遺跡、ユニークな石人が点在 するバラサグン/トクマク、有名なブラナの塔などを見ることができます。 シルクロード 世界文化遺産 キルギスには、世界遺産としてのシルクロードを構成する遺跡・史跡のうち、“ジェティ・ ス地区”があります。イシククル湖周辺の肥沃な地に栄えた中心都市や交易拠点の跡が 点在しています。中心都市とされるのは、アク・ベシム(砕葉城)、バラサグン(ブラナ)、 ネファケト(ネヴァケト/クラスナヤ・レーチカ)で、いずれも発掘により、貴重な交易遺跡 であることがわかっています。 ソンクル湖 (文: 江戸川区 宇田川梨絵様/宇田川慧子様) 標高3016mの高山湖“ソンクル湖”。 青い水をたたえたソンクル湖の周囲は、緑の草の海。 夏になると遊牧民が、家畜を放牧する風景を見ることができます。 6月を過ぎるころ、周囲にはエーデルワイスをはじめとする高山植物が花を開き、 鳥たちが歌い、そよ風が緑の草の海にさざなみを立てるのを見ることができます。 空には猛禽が舞い、耳をすませば遠くの、放牧された家畜たちの息遣いや足音が 聞こえてきます。幻のように浮かぶ、万年雪の峰々が幽玄の風景を作りだします。 夜は満天の星が夜空を彩り、静寂があたりを包み込みます。 ご希望の方は、別料金で馬に乗ることもできます。 キルギスの馬に乗って、悠久の昔から遊牧民が見てきた風景を見てみませんか? 馬の背に跨り、遊牧民の目線で景色をみるとき、自然が雄大に語り出すかもしれません。 この旅では遊牧民の可動式テント住居〜ボズウイに泊まります。 草の海に浮かぶ白い舟のようなボズウイに泊まると、キルギスの大地と一体化した ような気持になれるかもしれません。 イシク・クル 美しい水をたたえるイシククルは、ソ連時代には部外者の訪問が禁じられていました。 かの井上靖氏が憧れ、遂には訪れることのできなかったイシククル。現在では、随一の 観光拠点として、国の内外からのお客さんが訪れる名所となっています。南湖岸には、 ユルタ(移動式テント型住居)を作るクズル・トゥ村、おとぎばなし渓谷と呼ばれる奇岩 怪石の名所、火焔を彷彿とさせるジェティ・オグズ、家畜市場が。東湖岸の都市カラコル には、木造の三位一体大聖堂や、ドゥンガン・モスクなどの名刹や市場があります。 北湖岸のチョルポンアタには、タムガリと同じような岩絵が点在しています。 また、イシククル湖には、村が沈んでいるという都市伝説?も存在します。 湖畔を訪れたら、無垢な心で、そっと湖底を覗いてみましょう・・・ イシククル湖周辺では、キルギス人が馬で移動している姿を見られるかもしれません。 草原に行き、草原で生活するDNAは太古から現代まで受け継がれているのです。 イシククル湖南岸 美しい水をたたえるイシククル湖は、ソ連時代には部外者の訪問が禁じられていました。 かの井上靖氏が憧れ、遂には訪れることのできなかったイシククル湖。現在では随一の 観光拠点として、国の内外からのお客さんが訪れる名所となっています。南湖岸には、 ユルタ(移動式テント型住居)を作るクズル・トゥ村や、おとぎばなし渓谷と呼ばれる奇岩 怪石の名所、火焔を彷彿とさせるジェティ・オグズ、家畜市場が。東湖岸の都市カラコル には、木造の三位一体大聖堂や、ドゥンガン・モスクなどの名刹や市場があります。 北湖岸のチョルポンアタには、タムガリと同じような岩絵が点在しています。 また、イシククル湖には、村が沈んでいるという都市伝説?も存在します。 湖畔を訪れたら、無垢な心で、そっと湖底を覗いてみましょう・・・ イシククル湖周辺では、キルギス人が馬で移動している姿を見られるかもしれません。 草原に行き、草原で生活するDNAは太古から現代まで受け継がれているのです。 ≪カザフスタン≫ カザフスタンでは、世界文化遺産に登録されたタムガリの考古的景観にある岩絵群を はじめ、かつて高度な文明かつ強力な為政者が存在した事実を伝える黄金人間の レプリカ、現在はカザフ民族楽器博物館となっているかわいらしい木造建築、活気ある 中央バザール、国民的英雄を祀る28人のパンフィロフ戦士公園、目抜き通りである ジベック・ジョル大通りなどを訪れます。市場では、キムチが売られていてびっくり! 実は中央アジアはソ連時代から様々な人種の坩堝となっているのです。 28人のパンフィロフ戦士公園: 独ソが対決した大祖国戦争に於いて、カザフから出撃し、善戦の上、戦場の露と消えた パンフィロフ将軍率いる部隊28人の英霊を祀る公園。ロシア正教の『ゼンコフ聖堂』、 『無名戦士の碑』、木造の『民族楽器博物館』などがあります。『天山山脈』も見えます。 中央市場: アルマトイ市民の台所のつとめを果たす市場。青果市場、ドライフルーツコーナー、 精肉コーナー、乳製品コーナー、韓国/朝鮮食材コーナー、ピクルス・コーナーなどが あり、壮観!食品売場の周辺は衣料品売場。二階部分は食堂、外に民芸品店があります。 コクトベ アルマトイの繁華街の南部に位置するコクトベは、アルマトイの市街や、天山山脈を 眺めることのできる展望台で、ロープ・ウェイで往復することができます。山上には、 数か所の展望所や山上遊園地、山上レストランがあり、市民の憩いの場になっています。