■トリスタン・ダ・クーニャ島(ケープタウン発着 貨客船利用)■ ちょっと変わった旅行がしたい、というのなら、船旅はいかがですか? 『世界でもっとも孤立した有人島』としてギネスブックに載っている島があります。 トリスタン・ダ・クーニャ島です。 トリスタン・ダ・クーニャ島は、セントヘレナ島やアセンション島とともに『英国領セントヘレナ・アセンションおよびトリスタン・ダ・クーニャ』を構成している円錐形の火山島です。 トリスタン・ダ・クーニャ島(面積98㎢)は、単独の島ではなく、その周囲に浮かぶ無人島群~イナクセシブル島(面積14㎢)、ナイチンゲール諸島(面積2㎢。ナイチンゲール島とミドル島、ストルテンホフ島で構成)、ゴフ島(面積65㎢)の島嶼群を行政下に置いています。 つまり『世界でもっとも孤立した島』ではないのです。『世界でもっとも孤立した島』は、チリの領土で南米とタヒチとの間に浮かぶ、イースター島が挙げられます。 このプランはゆっくり楽しむ船旅です。できれば、下記の日程に加え、何日かの予備日があればベストです。 <(左)南アフリカの調査船 MVエジンバラ号/(右)トリスタン・ダ・クーニャ島の俯瞰 (TDC観光局御寄贈)> ◆トリスタン・ダ・クーニャ島◆ ナポレオンの流刑地で終焉地として知られている火山島セントヘレナ島や、英国の大西洋上に於ける海軍の拠点で“石の軍艦”と呼ばれるアセンション島とともに、『英国領セントヘレナ・アセンションおよびトリスタン・ダ・クーニャ』を構成しています。 島の面積は98㎢で、人口は2011年4月1日現在で260人ほど。。もともとは無人島であったようですが、1815年にナポレオン1世がセントヘレナ島に流刑となった際、フランスによってナポレオン1世が奪還される恐れがあったため、1816年に英国軍が駐屯し、ケープ植民地の管轄下に置いた頃から、次第に『人の住む島』になったようです。 以降、捕鯨基地として、あるいは大西洋を航行する船の補給基地として、命脈を保っていましたが、やがてスエズ運河が開通すると、次第に忘れ去られてゆきました。第一次世界大戦の前後には、10年ほど外部との連絡がなく、歴史の隙間に埋もれていました。 主邑はエジンバラ・オブ・セブンシーズ、略してエジンバラと呼ばれる小さな村です。 島民はエジンバラに住み、全戸で7つの姓しかない、珍しい国です。 島は、火山活動によって形成され、中央部には最高地点であるクイーン・メアリーズ・ピークが聳えており、標高2,062mの山頂付近では、冬季には降雪も見られます。また、活発な火山活動により形成された、高さ60mにも及ぶ断崖絶壁が島を取り巻いています。 通貨はセントヘレナ・ポンドと英国ポンドを使用しています。 法的には英国領セントヘレナ・アセンションおよびトリスタン・ダ・クーニャの法律と、島独自の法律(条例)が存在します。 外貨獲得手段として、美しい、あるいは珍しい切手の販売、また、ロブスターの加工。 衣食住、どれをとってもユニークで、人々のくらしや環境には、他の大西洋諸島と比べて、大きな違いが見られます。 ・・・写真はセントヘレナ・アセンションおよびトリスタン・ダ・クーニャ観光局御寄贈・・・ <海から望むトリスタン・ダ・クーニャ島 (イメージ)> <(左)エジンバラ・オブ・セブンシーズ/(右)もっとも孤立した島にようこそ♪(イメージ)> <(左)セント・メアリー教会/(右)セント・ジョセフ・カソリック教会(イメージ)> <(左)森林探検の際の避難小屋/(右)折り重なるトリスタン・ダ・クーニャ島のピークと丘陵(イメージ)> <(左)洞窟から大西洋を望む/(右)溶岩の噴出でできたコーン(イメージ)> <観光の見どころ> ☆トリスタン・ダ・クーニャ島: 南大西洋の絶海の孤島 クイーンズ・ピークを中心とする山々の景観 エジンバラ・オブ・セブンシーズ(住宅地、郵便局、2つの教会) 森林や洞窟、溶岩の立岩など、自然の造形を楽しむ